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東京大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

任意の自然数 n2 に対して常にnk=2nkk21i10が成立するような最大の整数 i を求めよ。

難易度8/ 10計算量6/ 10目安30

数列方程式・不等式 不等式評価、範囲評価、和の計算

方針

左辺を 1dkdk=k/k211 と書く。まず dk を望遠和になる 1/[2(k21)] で上から押さえて i=6 を保証する。次に n=40dk を下から評価し、i=7 が不可能と示す。

解答

dk=kk211とおく。すると問題の左辺 AnAn=1k=2ndkである。ここでdk=1k21{k+k21}12(k21).最後の不等式は k21k と同値である。従ってk=2ndk12k=2n1k21=14k=2n(1k11k+1)<38.よってAn>138=58>610であり、i=6 はすべての n で条件を満たす。

一方、dk>1/(2k2) である。また正の量を平方して比較すればd2>320,d3>350,d4>3100,d5>150が分かる。従ってk=240dk>1350+51200+101800+2013200=243800>310.ここでは 6k1011k2021k40 の3群で 1/(2k2) をそれぞれ一様に下から押さえた。従ってA40<1310=710,なので i=7 は条件を満たさない。

以上より最大の整数はi=6である。

別解

解法2(二次までの代数的評価)

方針

各項を (1k2)1/21 と見る。
上からは望遠和、下からは平方して証明できる二次評価を用い、
i=6 の一様成立と i=7 の反例を別々に示す。

解答

dk=kk211=1k21{k+k21}とおく。まずdk12(k21)だからk=2ndk14k=2n(1k11k+1)<38.したがって、すべての n2 に対してnk=2nkk21=1k=2ndk>58>610.次に 0<x<1 に対し(1+x2+3x28)2(1x)=158x31564x4964x5<1.両辺は正なので11x>1+x2+3x28.x=1/k2 とすればdk>12k2+38k4.よって n=9 ではk=29dk>k=29(12k2+38k4)=32327672734081107540213760000>310.したがって左辺は 7/10 未満となり、i=7 は不可能である。
以上より最大の整数はi=6.

総評

難度8、計算量6。想定時間は30分程度。極限値そのものを求める必要はなく、0.6より上である一様評価と、0.7を下回る具体例の二方向を示せば整数 i が確定する。望遠和の上界と、有限ブロックに分けた下界を使い分ける。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、等号条件、範囲を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東京大学 2001年度 後期 数学 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。