方針
解と係数の関係から , を使う。, はともに を満たすので、 では , を足して漸化式を得る。整数性は初期値と漸化式で示し、1の位は10で割った余りの周期を見る。最後は により が と の間にあることを使う。
解答
(1)
解と係数の関係より である。したがって である。また であり、である。
さらに , はともに を満たすので である。これに を掛けると、 について となる。 をそれぞれ代入して足せば である。
(2) , は正の整数である。, が整数なら、漸化式 により も整数である。よって帰納的にすべての は整数である。
また , だから である。したがって は正の整数である。
1の位を調べるため、 も用いる。漸化式から である。初めから並べるととなり、以後 と周期3で繰り返す。 だから である。
(3) であり、 から である。したがって である。 だから である。上の不等式より である。 は整数なので、 以下の最大の整数は である。(2)より の1の位は4だから、求める1の位は である。
別解
解法2(共役と剰余の状態対で処理)
方針
を明示し、共役な2数の和として整数性を捉える。
1の位は1項だけでなく連続する2項の組を状態とし、同じ組が戻ることで周期を確定する。
解答
(1) だからまた は を満たすので、(2)
は整数であり、上の漸化式の係数も整数だから、
帰納法により は整数である。また
より である。
1の位について、連続する2項の組を10で考えると最初の組に戻ったので、この後も周期3である。
より、 の1の位は である。
(3) であるからしたがってよって 以下の最大の整数は であり、
その1の位は である。
総評
漸化式、整数性、余りの周期、最大整数の判定がきれいにつながる標準的な数列問題である。目安時間は12〜15分。(1)で を使って漸化式を作れば、(2)の整数性は帰納法で処理できる。1の位は から始めると周期3が見やすい。最後の小問では のため、 は より少し小さい。ここを逆にして と答える誤りが起こりやすい。