方針
最後の 回目に が2点目を取る事象を逆向きに整理する。 回目まででは、裏の個数が偶数で持ち主が 、 の表がちょうど1回、 の表が0回または1回でなければならない。裏を2回ずつ区切ると、 が持つ区間は 個、 が持つ区間は 個になる。表を置く区間を選ぶことで列を重複なく数え、 の偶奇ごとに個数を求めた後、最後の表を含む全 回の確率 を掛ける。小さい も式に含まれるか確認する。
解答
回目に が勝つには、 回目の直前に がコインを持っており、その時点で の得点がちょうど1点でなければならない。そして 回目に表が出て、 が2点目を得る。
最初から 回目までを考える。この間に出た裏の個数が偶数ならコインは が持ち、奇数なら が持つ。したがって、裏の個数が偶数の状態で出た表は の得点、裏の個数が奇数の状態で出た表は の得点になる。 とする。 回目までの列は、裏の個数が偶数で、 の表が1回、 の表が0回または1回でなければならない。
裏が 回出たとする。すると、 が持っている区間は 個、 が持っている区間は 個ある。 の表はちょうど1回なので、どの の区間で表を出すかは 通りである。 の表が0回のとき、列の長さは であり、個数は 通りである。これは が奇数のときで、 だから個数は である。 の表が1回のとき、列の長さは であり、 のどの区間で表を出すかを選ぶので個数は である。これは が偶数のときで、 だから個数は である。
最後の 回目は表でなければならない。したがってである。なお奇数の場合は でも右辺は となり、実際その回数では は勝てない。
総評
難度6、目安時間25分。終了時刻がちょうど 回目なので、勝者だけでなく 回目まで両者が2点未満であることを数える必要がある。裏の個数の偶奇が持ち主を決めると見抜き、裏2回を一組として の区間 個、 の区間 個を作るのが中心である。採点上は、 の表が0回と1回のどちらかに限られる理由、最後の表まで含めた分母が であることを明記したい。奇数式が でも0になることは端の検算になる。