方針
各ブロックの長さは1または2なので、 回投げた後の文字列の長さは必ず 以上であり、左から 番目までの確率は先の試行に影響されない。(1)は先頭ブロックが か かで、位置を2つ戻す場合と1つ戻す場合に分けて漸化式を立てる。(2)は が同一ブロック内には現れず、必ず の直後に が続く境界をまたぐことを使う。そのため、まず指定位置の直後がブロック境界になる確率を求める。
解答
(1)
左から 番目の文字が である確率を とする。1回の試行で書かれる文字数は または だから、 回試行すれば文字列の長さは少なくとも である。したがって、左から 番目の文字は 回より後の試行には左右されない。
まず初期値を求める。1番目の文字が であるのは、最初に表が出て が書かれる場合であるから である。2番目の文字が であるのは、最初に が書かれる場合、または最初に が書かれ次に が書かれる場合である。よって である。
とする。最初に が書かれた場合、全体の 番目は残りの文字列の 番目に対応する。最初に が書かれた場合、全体の 番目は残りの文字列の 番目に対応する。したがって である。
この漸化式の定数解を とおくと だけでは は決まらないが、特性方程式は である。よって と表せる。初期値から である。これを解いて を得る。したがって である。
(2)
左から 番目の文字の直後がブロックの切れ目になる確率を とする。ただし、文字列の始まる直前も切れ目とみなし とする。
のとき、1文字目の直後が切れ目になるのは最初に が書かれる場合なので である。また では、最初に が書かれた場合は残りの 番目の直後、最初に が書かれた場合は残りの 番目の直後を見ればよい。したがって である。 から、(1)と同じ形を解いて となる。
のとき、1番目が で2番目が となることはない。実際、最初が なら2番目は 、最初が なら1番目が でない。
とする。 という並びは、 の2文字目の直後に が続く場合に限って現れる。したがって、左から 番目が 、 番目が となるには、左から 番目の直後でいったん切れ、その後に 、さらに が続けばよい。この確率は である。ゆえにである。
以上より求める確率はである。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20分。可変長ブロックで作る文字列を、位置に関する漸化式へ変換する問題である。(1)は先頭ブロックで場合分けすれば標準的だが、初期値 を雑に置くとずれる。(2)は がブロック内部には存在せず、必ず と の境界で生じる点が核心である。 を定義しておくと も同じ式で扱えるが、 だけは別処理が必要である。