方針
文科第2問と同じ確率漸化式を立てる。初回だけ袋の中身が白球 個、赤球1個であり、2回目以降は前回白球なら白球 個・赤球1個、前回赤球なら赤球なしになる。これにより を得て、定数解 を引いて等比型にする。(3) は から、等比部分の平均が0に消えることを示す。
解答
(1)
はじめ、袋には白球が 個、赤球が1個入っている。したがって である。
2回目に赤球を取り出すためには、1回目に白球を取り出す必要がある。1回目に白球が出る確率は である。その後、袋の中身は白球 個、赤球1個になるので、2回目に赤球を取り出す確率は である。よって である。
(2) とする。 回目に白球が出る確率は である。この場合、操作後の袋の中身は白球 個、赤球1個なので、次の 回目に赤球が出る確率は である。
一方、 回目に赤球が出た場合、その赤球は袋へ戻されない。直後の袋には赤球がないので、 回目に赤球が出る確率は0である。
したがって である。この式を と変形する。初項は であるから である。よって、 に対してである。
(3)
(2) の式を用いるとである。
ここで は自然数なので である。したがって等比数列の和は有界であり、具体的にはである。よって、この和を で割ったものは で0に近づく。
したがって である。
総評
難度5、計算量5。目安時間は20分。文科版に平均の極限が加わった問題である。初回の袋と2回目以降の標準状態を区別し、 を正しく立てることが中心となる。(3) は の極限をただ書くだけでなく、等比部分の和を で割ると0になる理由まで書くと答案が締まる。 初項を含む閉じた形を作ってから平均を取ると、極限処理で余計な場合分けを避けられる。