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横浜国立大学 2016年度 前期文系数学 第3問

四面体 OABC があり,OA=a,OB=b,OC=c とする.三角形 ABC の重心を G とする.点 D,E,POD=2b,OE=3c,OP=6OG をみたす点とし,平面 ADE と直線 OP の交点を Q とする.次の問いに答えよ.

(1) OQa,b,c を用いて表せ.

(2) 三角形 ADE の面積を S1,三角形 QDE の面積を S2 とするとき,S1S2 を求めよ.

(3) 四面体 OADE の体積を V1,四面体 PQDE の体積を V2 とするとき,V2V1 を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル ベクトル成分計算、面積比、小問利用、計算整理

方針

(1)Q を直線 OP 上の点として表す一方,平面 ADE 上の点としても表し,a,b,c の係数を比較する。(2) は三角形 ADE における Q の重心座標のうち,頂点 A に対応する係数が高さの比になることを使う。(3) は O,Q,P が一直線上にあるので,平面 ADE への距離の比を OQ:PQ から求める。

解答

(1) G は三角形 ABC の重心であるからOG=a+b+c3,OP=2(a+b+c)である。Q は直線 OP 上にあるのでOQ=2t(a+b+c)とおく。一方,Q は平面 ADE 上にあるからOQ=a+u(2ba)+v(3ca)=(1uv)a+2ub+3vcと表せる。係数比較により2t=1uv,2t=2u,2t=3vである。したがって u=t,v=2t3 であり,2t=1t2t3 から t=311。よってOQ=611(a+b+c)である。

(2) (1) より,三角形 ADE においてQ=611A+311D+211Eと表される。したがって,辺 DE を底辺としたときの Q の高さは,A の高さの 611 倍である。よってS2S1=611であり,求める比はS1S2=116である。

(3) QOPOQ:QP=3:8 に内分する。平面 ADEQDE を含むので,P から平面 ADE までの距離と O から平面 ADE までの距離の比はPQ:OQ=8:3である。また (2) より S2/S1=6/11。したがってV2V1=S2S183=61183=1611である。

別解

別解(斜交座標と平面の切片形)

方針

斜交座標で平面 ADE を切片形にし,交点・面積比・体積比を同じ一次式から求める。

解答

a,b,c は四面体の3辺を表すので一次独立である。位置ベクトルxa+yb+zcをもつ点を斜交座標 (x,y,z) で表す。この座標でA=(1,0,0),D=(0,2,0),E=(0,0,3)だから,平面 ADE の方程式は切片形によりx+y2+z3=1.(*)(1) GABC の重心なのでP=(2,2,2).直線 OP 上の点を (2t,2t,2t) とし,これを (*) に代入すると2t+t+2t3=1.よって t=311 であり,Q=(611,611,611).したがってOQ=611(a+b+c).(2) 頂点 A,D,E に関する Q の重心座標はQ=611A+311D+211Eである。辺 DE を共通の底辺とすると,Q の高さは A の高さの 6/11 倍だから,S2S1=611.ゆえにS1S2=116.(3) (*) の左辺を L(x,y,z) とする。平行な2平面までの符号付き距離は L1 に比例する。ここでL(O)=0,L(P)=2+1+23=113だから,O,P から平面 ADE までの距離の比は1:(1131)=1:83.したがって,底面積比も合わせるとV2V1=S2S183=61183=1611.

総評

難度5,計算量5。想定時間は18分程度。係数比較で Q の位置を決めれば,面積比と体積比は同じ情報から続けて処理できる。D=2bE=3c を頂点係数に戻すところで係数を取り違えると,後半の比が連鎖的に崩れる。

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出典: 横浜国立大学 2016年度 前期 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。