Evolton

横浜国立大学 2018年度 前期文系数学 第2問

O を原点とする xyz 空間に点 A(0,2,2)、および中心を点 B(0,0,1) とする半径 1 の球面 S がある。平面 z=0 上の点 P(a,b,0) を考える。次の問いに答えよ。

(1) 直線 AP 上の点 Q に対して AQ=tAP と表すとき、OQa,b,t を用いて表せ。

(2) 直線 AP が球面 S と共有点をもつとき、点 P の存在範囲を ab 平面上に図示せよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定判別式軌跡

方針

まず Q=A+t(PA) とおいて座標表示する。球面との共有点条件は、Q が球面上にあるような実数 t が存在することなので、t の2次方程式の判別式が0以上である条件に直す。

解答

(1)
PA=(a,b2,2) であるからQ=A+t(PA)=(ta, 2+t(b2), 22t)である。したがってOQ=(ta, 2+t(b2), 22t)である。

(2)
Q が球面 S 上にある条件は(ta)2+{2+t(b2)}2+(22t1)2=1である。整理すると{a2+(b2)2+4}t2+(4b12)t+4=0となる。直線 AP が球面と共有点をもつための条件は、この t の2次方程式が実数解をもつことであるから、判別式より(4b12)216{a2+(b2)2+4}0である。これを整理してa2+2b1を得る。

よって求める存在範囲は、ab 平面において放物線 b=(1a2)/2 上およびその下側である。

別解

解法2

方針

球の中心 B と直線 AP の距離を、直線上の点 A+t(PA) までの距離の最小値として求める。その最小値が球の半径以下である条件を平方完成から導く。

解答

(1)

直線上の点はQ=A+t(PA)=(ta, 2+t(b2), 22t)だからOQ=(ta, 2+t(b2), 22t).(2)v=PA=(a,b2,2),AB=(0,2,1)とおく。球の中心 B から直線上の点 A+tv までの距離の2乗はD(t)=AB+tv2.ここでv2=a2+(b2)2+4,(AB)v=2b6だから、平方完成によりmintD(t)=5(2b6)2a2+(b2)2+4.直線が半径 1 の球面と共有点をもつ条件は、中心と直線の距離が 1 以下であることなので5(2b6)2a2+(b2)2+41.分母は正であり、整理すると4{a2+(b2)2+4}(2b6)2すなわちa2+2b1.したがって、存在範囲は放物線b=1a22の周上および下側である。

総評

難度5、計算量5。想定時間は15分程度。直線と球面の交点条件を t の2次方程式に落とす標準問題である。展開後に判別式を整理すると大きく簡約されるため、b の一次式まで正確に計算することが得点の分かれ目になる。別解では中心と直線の最短距離を平方完成で求めるため、判別式の幾何的な意味も確認できる。

冊子PDFで見る横国のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 横浜国立大学 2018年度 前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。