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横浜国立大学 2018年度 前期理系数学 第2問

O を原点とする xyz 空間に点 A(2,0,1)、および中心を点 B(0,0,1) とする半径 2 の球面 S がある。平面 z=0 上の点 P(a,b,0) を考える。次の問いに答えよ。

(1) 直線 AP 上の点 Q に対して AQ=tAP と表すとき、OQa,b,t を用いて表せ。

(2) 直線 AP が球面 S と共有点をもつとき、点 P の存在範囲を ab 平面上に図示せよ。

(3) 球面 S と平面 x=1 の共通部分を T とする。直線 APT と共有点をもつとき、点 P の存在範囲を ab 平面上に図示せよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定判別式軌跡

方針

(1)Q=A+t(PA) で表す。(2) は球面との交点条件を t の2次方程式の実数解条件に直す。(3) は直線上で x=1 となる t を先に求め、その点が円 T 上にある条件を a,b に直す。

解答

(1)
PA=(a2,b,1) であるからQ=A+t(PA)=(2+t(a2), tb, 1+t)である。したがってOQ=(2+t(a2), tb, 1+t)である。

(2)
Q が球面 S 上にある条件は{2+t(a2)}2+(tb)2+(1+t1)2=2である。整理すると{(a2)2+b2+1}t2+(4a12)t+6=0となる。実数 t が存在する条件は判別式が0以上であることだから(4a12)224{(a2)2+b2+1}0であり、整理してa2+3b23を得る。よって存在範囲は楕円 a2+3b2=3 の周上および内部である。

(3)
直線 AP 上で x=1 となるには2+t(a2)=1であり、t=3/(2a) である。この点が T 上にある条件は、平面 x=1 上でy2+(z1)2=1をみたすことである。したがって(3b2a)2+(32a2)2=1である。両辺に (2a)2 を掛けて整理すると9b2+(2a1)2=(2a)2すなわちa2+3b2=1である。よって求める存在範囲は楕円 a2+3b2=1 の周上である。

別解

解法2

方針

(2) は球の中心から直線 AP までの最短距離を平方完成で求める。(3)は切り口の円 T 上の点を角度 θ で表し、点 A からその点へ引いた直線と z=0 の交点を直接パラメータ表示する。

解答

(1) Q=A+t(PA)=(2+t(a2),tb,1+t)よりOQ=(2+t(a2),tb,1+t).(2)v=PA=(a2,b,1),AB=(2,0,2)とおく。中心 B から直線上の点 A+tv までの距離の2乗はD(t)=AB+tv2.ここでv2=(a2)2+b2+1,(AB)v=2a6だからmintD(t)=8(2a6)2(a2)2+b2+1.半径が 2 なので、共有点がある条件は8(2a6)2(a2)2+b2+12.分母は正であるから、整理して6{(a2)2+b2+1}(2a6)2すなわちa2+3b23.(3)

T 上の点をR=(1,cosθ,1+sinθ)と表す。直線 AR 上の点はA+s(RA)であり、その z 座標が 0 となるのは1+s(2+sinθ)=0,s=12+sinθのときである。したがって交点 P(a,b,0)a=232+sinθ=1+2sinθ2+sinθ,b=cosθ2+sinθ.ここからa2+3b2=(1+2sinθ)2+3cos2θ(2+sinθ)2=1.逆に a2+3b2=1 を満たす点では a2 でありsinθ=2a12a,cosθ=3b2aとおくと、楕円の式から sin2θ+cos2θ=1 が成り立つ。よってこの楕円上の全点が実現する。

したがって、(2)の存在範囲は外側の楕円の周上および内部、(3)の存在範囲は内側の楕円の周上である。

総評

難度6、計算量6。想定時間は20分程度。(2) と (3) で「球面との共有点」と「球面を平面で切った円との共有点」の条件が異なる。(3) は領域ではなく楕円上の点全体になるため、等号条件として処理することが重要である。図では2つの楕円を同時に示し、内外や境界だけという違いを視覚的にも確認できる。

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出典: 横浜国立大学 2018年度 前期 理系数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。