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横浜国立大学 2016年度 前期文系数学 第2問

実数 a,b に対し,関数f(x)=x4+2ax3+(a2+1)x2a3+a+bがただ 1 つの極値をもち,その極値が 0 以上になるとする.次の問いに答えよ.

(1) a,b のみたす条件を求めよ.

(2) a,b が (1) の条件をみたすとき,a2b の最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

関数微分方程式・不等式 判別式増減表微分による最大最小、範囲評価

方針

(1) は導関数を因数分解し,x=0 以外の極値を生じない条件を二次式の判別式で表す。極値は x=0 での値なので,その非負条件を加える。(2) は b を最小にしたとき目的式が最大になることを使い,a だけの三次式を閉区間で最大化する。

解答

(1) 導関数はf(x)=4x3+6ax2+2(a2+1)x=2x{2x2+3ax+a2+1}である。二次式 2x2+3ax+a2+1 の判別式は(3a)28(a2+1)=a28である。この二次式の最高次係数は 2>0 であるから,a280 のとき f(x) の符号は x=0 を境に負から正へ変わり,極値はただ1つである。a28>0 のときは x=0 のほかにも符号変化を伴う停留点が生じ,極値は1つでない。

したがって 22a22 である。また唯一の極値は x=0 での値f(0)=a3+a+bであるから,これが 0 以上である条件はba3aである。よって求める条件は22a22,ba3aである。

(2) 固定した a に対して a2b を最大にするには b=a3a とすればよい。このときa2b=a2(a3a)=3a2a3である。h(a)=3a2a3 とおくとh(a)=36a2であり,区間 [22,22] での候補は端点と a=±12 である。値を比べるとh(22)=262,であり,他の候補より大きい。したがって最大値は262である。

別解

別解(平方完成と因数分解による評価)

方針

(1) 導関数の二次因子を平方完成し,常に非負となる条件を読む。(2) 微分による候補比較をせず,目的式と予想される最大値との差を因数分解して上から評価する。

解答

(1) f(x)=2x{2x2+3ax+a2+1}であり,中括弧内は2x2+3ax+a2+1=2(x+3a4)2+1a28と平方完成できる。したがってa28ならこの因子は常に非負であり,等号の場合に現れる零点は二重零点なので,そこで f の符号は変わらない。よって fx=0 だけで負から正へ変わる。

反対に a2>8 なら二次因子には相異なる2実根があり,そのどちらでも f の符号が変わる。しかも定数項 a2+1>0 なので,これらの根は 0 ではない。したがって極値は1つにならない。ゆえに22a22.唯一の極値はf(0)=a3+a+bであるから,非負条件を合わせて22a22,ba3aを得る。

(2) (1) よりa2ba2(a3a)=3a2a3.ここで a=2u とおくと 2u2 であり,3a2a3=2(3u4u3).さらに26(3u4u3)=4u33u+26=(u+2)(4u28u+13).区間内で u+20 であり,4u28u+13=4(u1)2+9>0だから,3u4u326 である。等号は u=2,すなわち a=22 かつ b=a3a=142 のときに成立する。よって最大値は262である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は20分程度。第(1)問では「ただ1つの極値」を導関数の符号変化として読み,二次因子の判別式を 0 以下にする判断が主点である。第(2)問は端点 a=22 が最大になるため,内点の極値だけを調べて終わらないことが重要である。

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出典: 横浜国立大学 2016年度 前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。