方針
(1) は与式に n=1,2 を代入して順に求める。(2) は n と n+1 の式を差し,引き算で和を消去する。(3) は得られた2項間でない線形漸化式を特性方程式で解き,初期値から定数を決める。
解答
(1) n=1 とすると25=32⋅5a2より a2=215 である。次に n=2 とすると25+(215)2=32⋅215a3=5a3より a3=465 である。
(2) 与式の左辺は正であるから,すべての n について an=0 である。n+1 の式から n の式を引くとan+12=32an+1an+2−32anan+1である。an+1=0 よりan+2=an+23an+1を得る。
(3) 特性方程式はr2=23r+1,2r2−3r−2=0であるから,r=2,−21 である。したがってan=A2n−1+B(−21)n−1とおける。a1=5,a2=215 よりA+B=5,2A−21B=215である。これを解いて A=4,B=1。よってan=2n+1+(−21)n−1である。
別解
別解(2つの等比数列に分ける)
方針
(1) 初項条件から順に数値を決める。(2) 部分和を Sn と書き,Sn+1−Sn を取る。(3) 特性方程式を使わず,an+1−2an と an+1+21an がそれぞれ等比数列になることを利用する。
解答
(1) n=1 の条件から25=310a2となるので,a2=215.さらに n=2 の条件から25+4225=5a3となるので,a3=465.(2)Sn=k=1∑nak2=32anan+1とおく。Sn+1−Sn=an+12 だから,an+12=32an+1(an+2−an).一方,Sn>0 より anan+1>0 であり,特に an+1=0 である。したがってan+2=an+23an+1.(3) 次の2数列を考える。bn=an+1−2an,cn=an+1+21an.(2) の漸化式からbn+1=−21bn,cn+1=2cn.初期値はb1=−25,c1=10であるから,bn=−25(−21)n−1,cn=10⋅2n−1.ここで cn−bn=25an なので,an=52(cn−bn)=4⋅2n−1+(−21)n−1=2n+1+(−21)n−1.これが求める一般項である。
総評
難度5,計算量4。想定時間は15分程度。和の式をそのまま扱わず,隣り合う式の差を取って漸化式に直すところが中心である。an+1=0 の確認を入れて割り算の条件を落とさないこと,初期値 a2 の分数計算を正確に処理することが得点の分かれ目になる。
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出典: 横浜国立大学 2016年度 前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。