横浜国立大学 2022年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 経済・経営学部
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、和の計算、計算整理
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
rを0でない実数とする。数列{an}が以下をみたしている。
⎩⎨⎧a1=r,an=n−1+r+r1(an−1−n+2)(n=2,3,4,…)
次の問いに答えよ。
(1) a2,a3,a4をrの式で表せ。
(2) anをn,rの式で表せ。
(3) r=21のとき、∑k=1nakをnの式で表せ。
出典:横浜国立大学 2022年度 前期 文系 第1問
方針
解法1(ずらした数列を有限和にする方法)
漸化式中の an−1−n+2 に合わせて bn=an−n+1 とおく。bn は公比 1/r の項を順に足す形になるので、有限等比和から一般項を得る。最後に r=1/2 を代入し、等比数列の和と自然数の和を別々に計算する。
解法2(定常値を引いて等比数列にする方法)
bn=an−n+1 とした後、r=1 では漸化式bn=r+bn−1/r の定常値を求める。その定常値を引けば、差は公比 1/rの等比数列になる。r=1 は別に処理し、求めた式を r=1/2 の和へつなぐ。
解答
解法1(ずらした数列を有限和にする方法)
(1)
漸化式へ順に代入する。
a2=1+r+r1a1=r+2,
a3=2+r+r1(a2−1)=r+3+r1,
a4=3+r+r1(a3−2)=r+4+r1+r21.
(2)
bn=an−n+1
とおくと b1=r であり、n≧2 では
bn=r+r1bn−1.
これを繰り返すと
bn=r+1+r1+⋯+rn−21=j=0∑n−1r1−j.
よって
an=n−1+j=0∑n−1r1−j.
特に r=1 のときは an=2n−1 である。r=1 のときは
an=n−1+r−1r2(1−r−n)
とも表せる。
(3)
r=21 のとき
an=n−1+22n−1=n+2n−1−23.
したがって
k=1∑nak=k=1∑nk+k=1∑n2k−1−23n=2n(n+1)+(2n−1)−23n.
ゆえに
k=1∑nak=2n−1+2n(n−2).
解法2(定常値を引いて等比数列にする方法)
(1)
直接計算により
a2=r+2,a3=r+3+r1,a4=r+4+r1+r21.
(2)
bn=an−n+1 とおけば
bn=r+r1bn−1,b1=r.
r=1 とする。この漸化式の定常値 B は
B=r+r1B
を満たすから
B=r−1r2.
したがって
bn−B=r1(bn−1−B)
であり、
bn−B=r−(n−1)(b1−B)=−r−1r2−n.
よって
an=n−1+r−1r2−r2−n(r=1).
これは解法1の式と同じである。r=1 ではbn=bn−1+1, b1=1 だから bn=n、すなわち
an=2n−1.
(3)
r=21 を代入すると
ak=k+2k−1−23.
したがって
k=1∑nak=2n(n+1)+(2n−1)−23n=2n−1+2n(n−2).