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横浜国立大学 2022年度 前期文系数学 第1問

rを0でない実数とする。数列{an}が以下をみたしている。{a1=r,an=n1+r+1r(an1n+2)(n=2,3,4,)次の問いに答えよ。

(1) a2,a3,a4rの式で表せ。

(2) ann,rの式で表せ。

(3) r=12のとき、k=1naknの式で表せ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

数列 漸化式の変形和の計算、計算整理

方針

漸化式中の an1n+2 に合わせて bn=ann+1 とおく。
bn は公比 1/r の項を順に足す形になるので、有限等比和から一般項を得る。
最後に r=1/2 を代入し、等比数列の和と自然数の和を別々に計算する。

解答

(1)
漸化式へ順に代入する。a2=1+r+1ra1=r+2,a3=2+r+1r(a21)=r+3+1r,a4=3+r+1r(a32)=r+4+1r+1r2.(2)bn=ann+1とおくと b1=r であり、n2 ではbn=r+1rbn1.これを繰り返すとbn=r+1+1r++1rn2=j=0n1r1j.よってan=n1+j=0n1r1j.特に r=1 のときは an=2n1 である。r1 のときはan=n1+r2(1rn)r1とも表せる。

(3)
r=12 のときan=n1+2n12=n+2n132.したがってk=1nak=k=1nk+k=1n2k132n=n(n+1)2+(2n1)32n.ゆえにk=1nak=2n1+n(n2)2.

別解

解法2(定常値を引いて等比数列にする方法)

方針

bn=ann+1 とした後、r1 では漸化式
bn=r+bn1/r の定常値を求める。その定常値を引けば、差は公比 1/r
の等比数列になる。r=1 は別に処理し、求めた式を r=1/2 の和へつなぐ。

解答

(1)
直接計算によりa2=r+2,a3=r+3+1r,a4=r+4+1r+1r2.(2)
bn=ann+1 とおけばbn=r+1rbn1,b1=r.r1 とする。この漸化式の定常値 BB=r+1rBを満たすからB=r2r1.したがってbnB=1r(bn1B)であり、bnB=r(n1)(b1B)=r2nr1.よってan=n1+r2r2nr1(r1).これは解法1の式と同じである。r=1 では
bn=bn1+1, b1=1 だから bn=n、すなわちan=2n1.(3)
r=12 を代入するとak=k+2k132.したがってk=1nak=n(n+1)2+(2n1)32n=2n1+n(n2)2.

総評

難度4、計算量4、目安15分。漸化式の中にある
an1n+2 と添字を一つ進めた ann+1 が同じ形になることを見抜く問題である。
一般項では r=1 を分けないまま等比和の分母 r1 を使わないことが重要。
r=1/2 の代入後は、2k1=2n1
k=n(n+1)/2 を別々に書くと計算ミスを防げる。

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出典: 横浜国立大学 令和4年度一般選抜前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。