方針
(1) はy=αとおいて4次方程式に直し、因数分解でy=2だけを残す。(2)は帰納法で上界4を示す。(3)では1≦an<4の範囲でan+1>anを示し、単調増加かつ上に有界な数列として極限を求める。
解答
(1) y=αとおくと、y>0でありy4−7y−2=0である。左辺はy4−7y−2=(y−2)(y3+2y2+4y+1)と因数分解できる。y>0ではy3+2y2+4y+1>0であるからy=2のみが解である。したがってα=4である。
(2)
数学的帰納法で示す。a1=1<4である。an<4と仮定するとan<2であるからan+1=2+7an<16=4である。よってすべての正の整数nについてan<4である。
(3)
1≦x<4とし、y=xとおくと1≦y<2である。このときy4−7y−2=(y−2)(y3+2y2+4y+1)<0よりx2<2+7xである。したがってan+1>anである。
よって{an}は単調増加で、上に4で有界であるから収束する。その極限をLとするとL=2+7Lである。(1)と同じ因数分解により非負の解はL=4だけである。したがってn→∞liman=4である。
別解
解法2(固定点からの誤差を縮める方法)
方針
固定点4を求めた後、4−an+1 を 4−an の倍として有理化する。その倍率を 1/3 以下に抑え、上界と収束を同時に示す。
解答
(1)
y=α とおくと y>2 でF(y)=y4−7y−2=0.y>2 では F′(y)=4y3−7>0 だからFは狭義増加である。一方 F(2)=0 なので、この範囲の解は y=2 だけでありα=4.(2)(3)
1≦an<4 と仮定すると 3≦an+1<4 である。実際、漸化式を有理化すると4−an+1=4+an+116−(2+7an)=(2+an)(4+an+1)7(4−an).an≧1、an+1≧3 より0<4−an+1≦31(4−an).初項 a1=1 から帰納的に 1≦an<4 が成り立ち、さらに繰り返せば0<4−an≦3(31)n−1.右辺は0へ収束するから、はさみうちによりn→∞liman=4.この方法では単調性を別に証明しなくても収束まで得られる。
総評
固定点を上界として利用する無理式漸化式の問題。目安時間は15〜20分。標準解法は単調増加・上に有界、別解は固定点との差を有理化して縮小評価した。an+1≧3 を先に確保すると倍率を一様に 1/3 以下へ抑えられる。極限方程式だけでは収束は証明できないため、単調有界または誤差評価のどちらかを必ず完結させる。
冊子PDFで見る横国の数列の問題で問題集を作る
出典: 横浜国立大学 令和5年度一般選抜前期 数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。