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横浜国立大学 2023年度 前期理系数学 第4問

数列{an}a1=1,an+1=2+7an(n=1,2,3,)をみたす。次の問いに答えよ。

(1) α=2+7αをみたす2より大きい実数αがただ1つ存在することを示し、αを求めよ。

(2) (1)で求めたαに対して、an<αn=1,2,3,)を示せ。

(3) 数列{an}の極限を調べ、収束する場合はその極限値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列方程式・不等式 漸化式の変形数学的帰納法、範囲評価、極限計算

方針

(1)y=αとおいて4次方程式に直し、因数分解でy=2だけを残す。(2)は帰納法で上界4を示す。(3)では1an<4の範囲でan+1>anを示し、単調増加かつ上に有界な数列として極限を求める。

解答

(1) y=αとおくと、y>0でありy47y2=0である。左辺はy47y2=(y2)(y3+2y2+4y+1)と因数分解できる。y>0ではy3+2y2+4y+1>0であるからy=2のみが解である。したがってα=4である。

(2)
数学的帰納法で示す。a1=1<4である。an<4と仮定するとan<2であるからan+1=2+7an<16=4である。よってすべての正の整数nについてan<4である。

(3)
1x<4とし、y=xとおくと1y<2である。このときy47y2=(y2)(y3+2y2+4y+1)<0よりx2<2+7xである。したがってan+1>anである。

よって{an}は単調増加で、上に4で有界であるから収束する。その極限をLとするとL=2+7Lである。(1)と同じ因数分解により非負の解はL=4だけである。したがってlimnan=4である。

別解

解法2(固定点からの誤差を縮める方法)

方針

固定点4を求めた後、4an+14an の倍として有理化する。その倍率を 1/3 以下に抑え、上界と収束を同時に示す。

解答

(1)
y=α とおくと y>2F(y)=y47y2=0.y>2 では F(y)=4y37>0 だからFは狭義増加である。一方 F(2)=0 なので、この範囲の解は y=2 だけでありα=4.(2)(3)
1an<4 と仮定すると 3an+1<4 である。実際、漸化式を有理化すると4an+1=16(2+7an)4+an+1=7(4an)(2+an)(4+an+1).an1an+13 より0<4an+113(4an).初項 a1=1 から帰納的に 1an<4 が成り立ち、さらに繰り返せば0<4an3(13)n1.右辺は0へ収束するから、はさみうちによりlimnan=4.この方法では単調性を別に証明しなくても収束まで得られる。

総評

固定点を上界として利用する無理式漸化式の問題。目安時間は15〜20分。標準解法は単調増加・上に有界、別解は固定点との差を有理化して縮小評価した。an+13 を先に確保すると倍率を一様に 1/3 以下へ抑えられる。極限方程式だけでは収束は証明できないため、単調有界または誤差評価のどちらかを必ず完結させる。

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出典: 横浜国立大学 令和5年度一般選抜前期 数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。