問題
数列は
をみたす。次の問いに答えよ。
(1) をみたす2より大きい実数がただ1つ存在することを示し、を求めよ。
(2) (1)で求めたに対して、()を示せ。
(3) 数列の極限を調べ、収束する場合はその極限値を求めよ。
出典:横浜国立大学 2023年度 前期 理系 第4問
方針
解法1
(1)はとおいて4次方程式に直し、因数分解でだけを残す。(2)は帰納法で上界4を示す。(3)ではの範囲でを示し、単調増加かつ上に有界な数列として極限を求める。
解法2(固定点からの誤差を縮める方法)
固定点4を求めた後、 を の倍として有理化する。その倍率を 以下に抑え、上界と収束を同時に示す。
解答
解法1
(1)
とおくと、であり
である。左辺は
と因数分解できる。ではであるからのみが解である。したがってである。
(2)
数学的帰納法で示す。である。と仮定するとであるから
である。よってすべての正の整数についてである。
(3)
とし、とおくとである。このとき
よりである。したがってである。
よっては単調増加で、上に4で有界であるから収束する。その極限をとすると
である。(1)と同じ因数分解により非負の解はだけである。したがって
である。
解法2(固定点からの誤差を縮める方法)
(1)
とおくと で
では だからFは狭義増加である。一方 なので、この範囲の解は だけであり
(2)(3)
と仮定すると である。実際、漸化式を有理化すると
、 より
初項 から帰納的に が成り立ち、さらに繰り返せば
右辺は0へ収束するから、はさみうちにより
この方法では単調性を別に証明しなくても収束まで得られる。