問題
正の実数に対して、関数を
とする。平面上の曲線と曲線の共有点は、異なる2点のみである。これらの共有点の座標を()とおく。次の問いに答えよ。
(1) をの式で表せ。
(2) とをそれぞれの式で表せ。
(3) がの範囲を動くとき、の最大値をの式で表せ。
出典:横浜国立大学 2022年度 前期 文系 第2問
方針
解法1(差の3次関数の極値を使う方法)
共有点の 座標を の零点として捉える。3次方程式が異なる2実根だけをもつので、極大点か極小点が重解になる。 によって極小点での接触を除き、重解と残りの根を決める。最大距離は区間内の の最小値から求める。
解法2(重解を文字で置き、係数比較する方法)
の重解を 、もう一つの根を と置く。重解は の根 のいずれかである。係数比較と だけで重解を選別し、因数分解された形から の最大値も一変数の3次式として求める。
解答
解法1(差の3次関数の極値を使う方法)
(1)
とおく。すると
よって は で極大、 で極小となる。
異なる共有点が2点だけなので、 は重解をもつ。ところが
であり、極小点は零点にならない。したがって が重解であり、 から
(2)
が重解で、3次の係数が だから
の係数を比較すると
よって
(3)
では である。 は で最小となるので、
(1)の を用いると
解法2(重解を文字で置き、係数比較する方法)
(1)
異なる零点が2個なので
と書ける。重解 は も満たすから
の係数比較と定数項比較から
なら となり、 に反する。よって であり、
(2)
重解が小さい方の根なので
差の関数の概形は次の通りで、 では接し、 では横切る。
(3)
、 とおく。 で
右辺の微分は
だから、最大は 、すなわち で生じる。よって