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横浜国立大学 2022年度 前期文系数学 第2問

正の実数a,bに対して、関数f(x),g(x){f(x)=x33a(a+1)x,g(x)=x22+bとする。xy平面上の曲線y=f(x)と曲線y=g(x)の共有点は、異なる2点のみである。これらの共有点のx座標をp,qp<q)とおく。次の問いに答えよ。

(1) baの式で表せ。

(2) pqをそれぞれaの式で表せ。

(3) tptqの範囲を動くとき、f(t)g(t)の最大値をaの式で表せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

関数微分 増減表接線・法線、展開・因数分解、微分による最大最小

方針

共有点の x 座標を h(x)=f(x)g(x) の零点として捉える。
3次方程式が異なる2実根だけをもつので、極大点か極小点が重解になる。
b>0 によって極小点での接触を除き、重解と残りの根を決める。
最大距離は区間内の h の最小値から求める。

解答

(1) h(x)=f(x)g(x)=x33x22a(a+1)xbとおく。するとh(x)=x2xa(a+1)=(x+a)(xa1).よって hx=a で極大、x=a+1 で極小となる。

異なる共有点が2点だけなので、h(x)=0 は重解をもつ。
ところがh(a+1)=(a+1)2(4a+1)6b<0であり、極小点は零点にならない。したがって x=a が重解であり、
h(a)=0 からb=a2(4a+3)6.(2)
x=a が重解で、3次の係数が 1/3 だからh(x)=13(x+a)2(xq).x2 の係数を比較すると2aq3=12.よってp=a,q=2a+32.(3)
ptq では h(t)0 である。
ht=a+1 で最小となるので、maxptqf(t)g(t)=h(a+1).(1)の b を用いるとh(a+1)=(a+1)2(4a+1)+a2(4a+3)6=(2a+1)36.

別解

解法2(重解を文字で置き、係数比較する方法)

方針

h(x)=f(x)g(x) の重解を α、もう一つの根を β と置く。
重解は h の根 a,a+1 のいずれかである。
係数比較と b>0 だけで重解を選別し、因数分解された形から
h の最大値も一変数の3次式として求める。

解答

(1)
異なる零点が2個なのでh(x)=13(xα)2(xβ)と書ける。重解 αh(α)=0 も満たすからα=aまたはα=a+1.x2 の係数比較と定数項比較からβ+2α=32,b=α2β3.α=a+1 なら
β=2a12<0 となり、b<0 に反する。
よって α=a であり、β=2a+32,b=a2(4a+3)6.(2)
重解が小さい方の根なのでp=a,q=2a+32.差の関数の概形は次の通りで、p では接し、q では横切る。

(3)
u=t+aL=q+a=32(2a+1) とおく。
0uLh(t)=h(t)=13u2(Lu).右辺の微分は13u(2L3u)だから、最大は u=2L/3=2a+1、すなわち t=a+1 で生じる。
よってmaxh(t)=13(2L3)2L3=(2a+1)36.

総評

難度5、計算量5、目安20分。共有点が「異なる2点のみ」という条件を、
差の3次関数が重解をもつことへ翻訳するのが核心である。
h の2つの零点のうち、どちらが重解かは図の印象だけで決めず、
a,b>0h(a+1)<0 で確定する。
因数分解後は区間 [p,q]h0 であることを明記し、
絶対値を外してから最大値を求めると論理が途切れない。

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出典: 横浜国立大学 令和4年度一般選抜前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。