方針
共通接線は傾きを文字で置き、2つの放物線に対する接線条件を判別式で表す。(2)ではに垂直な直線の傾きを定め、各放物線との交点が2個ずつあり、かつ原点で重ならない条件に直す。(3)では2次関数と直線で囲まれる面積を、2交点間の幅から表して比を解く。
解答
(1)
直線をとおく。に接する条件はが重解をもつことであるから、である。またに接する条件はが重解をもつことであるから、である。よってとなり、を得る。したがって共通接線はただ1つで、である。
(2)
の傾きは2であるから、の傾きはであり、である。
との共有点の座標はを満たす。異なる2解をもつ条件は、すなわちである。
またとの共有点の座標はを満たす。異なる2解をもつ条件は、すなわちである。
との共有点はのみであり、がこの点を通るのはのときである。このとき和集合の要素数は3となるので除く。したがってである。
(3)
(2)の範囲でである。よりであるからである。両辺は正なのでとなり、を得る。
別解
解法2(接点パラメータと頂点標準形を使う方法)
方針
共通接線は2つの接点の座標を直接おいて、傾きと切片を照合する。(2)(3)では直線との差を平方完成し、共有点の個数と面積を同じ標準形から読み取る。
解答
(1)
上の における接線は 上の における接線はである。同じ直線になるにはが必要である。第1式から であり、第2式へ代入すると
、すなわち となる。逆にこのとき両接線は一致するので、ただ1つの共通接線はである。
(2)
は と垂直だから である。差を平方完成するとしたがって各曲線と が異なる2点で交わる条件はただし の共有点は だけで、 ではこの点が重複して和集合の要素数が3になる。よって(3)
とおけばまた 、 とおけば を3乗根まで整理するとしたがってこれは(2)の範囲内にある。
総評
2つの放物線の接線・共有点・面積を一続きに扱う問題。目安時間は25〜30分。標準解法は判別式、別解は接点パラメータと平方完成を用いた。(2)では各放物線と2点で交わる条件だけでなく、両曲線の唯一の共有点 が重なる を除く。(3)は平方完成後の半幅と係数から面積を導出し、得た が(2)の範囲に入ることまで確認する。