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横浜国立大学 2025年度 前期文系数学 第1問

中身の見えない箱が1つあり,その中に白いカードが4枚,黒いカードが3枚入っている。

以下の操作IからIVを順に一度ずつ行う。

操作I 箱からカードを無作為に1枚取り出し,手元に置く。

操作II 箱からカードを無作為に1枚取り出し,手元に置く。

操作III 箱からカードを無作為に1枚取り出し,手元に置き,操作Iで取り出したカードを箱の中に戻す。

操作IV 箱からカードを無作為に1枚取り出し,手元に置き,操作IIIで取り出したカードを箱の中に戻す。

例えば,操作I,II,III,IVで白,黒,黒,白の順でカードが取り出されたとする。箱の中に入っているカードの枚数を(白いカードの枚数黒いカードの枚数)で表すとき,箱の中は(43)I(33)II(32)III(41)IV(32)のように変化してゆく。

次の問いに答えよ。

(1) 操作IIIを終えたときに箱の中に入っている白いカードの枚数が3である確率を求めよ。

(2) 操作IIIを終えたときに箱の中に入っている白いカードの枚数と,操作IVを終えたときに箱の中に入っている黒いカードの枚数が同じである確率を求めよ。

(3) 操作IVを終えたときに箱の中に入っている白いカードの枚数が4であったという条件のもとで,操作IIIを終えたときに箱の中に入っている白いカードの枚数が3である条件付き確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

確率 状態分類、条件付き確率、数え上げ

方針

操作IからIVで取り出したカードの色を順にX1,X2,X3,X4とする。操作III後の白枚数は,操作IIと操作IIIで取り出した色だけで決まる。操作IV後の枚数まで必要な小問では,白黒の列を必要最小限に分け,それぞれの確率を掛け合わせる。

解答

(1)
操作IからIVで取り出したカードの色を順にX1,X2,X3,X4とする。操作III後には,操作IIと操作IIIで白を取り出した回数だけ箱の中の白いカードが減っている。したがって,操作III後の白いカードの枚数が3であるのは,X2,X3のうち一方だけが白である場合である。P(X2=,X3=)=27,P(X2=,X3=)=27より,求める確率は27+27=47である。

(2)
白をW,黒をBで表す。条件を満たす取り出し順は,確率が0でないもののうちWWWB,WWBW,BWWB,BWBWである。それぞれの確率は12175,18175,18175,12175であるから,求める確率は12+18+18+12175=1235である。

(3)
操作IV後の白いカードの枚数が4である取り出し順はWBWB,WBBB,BBWB,BBBBであり,その確率の和は12+4+8+1175=17である。このうち操作III後の白いカードの枚数が3であるのはWBWB,BBWBで,確率の和は12+8175=435である。よって条件付き確率は4/351/7=45である。

総評

【公式解答・出題意図との照合】公式解答例の3値 4/7,12/35,4/5 と全て一致する。

難度5,計算量5。想定時間は15分程度。操作IIIとIVで戻すカードが異なる点を状態として正しく追うことが得点の中心である。全列挙に寄せすぎると計算が重くなるため,必要な色列だけを取り出して確率を足す整理が有効である。

【独立検算】4操作の全ての色列を分数で全列挙し、3つの確率を再計算した。

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出典: 横浜国立大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。