方針
(x,y) を固定すると,z の許される個数は ∣x−y∣+1 個である。これをすべての順序つきの (x,y) について数える。(2) は ∣x−y∣=3 の順序つきの組だけを数え,(1)の事象の個数で割る。
解答
(1)
(x,y) を固定すると,m≦z≦M をみたす z の個数はM−m+1=∣x−y∣+1である。したがって有利な出方の総数はx=1∑6y=1∑6(∣x−y∣+1)である。ここでx=1∑6y=1∑6∣x−y∣=2{1⋅5+2⋅4+3⋅3+4⋅2+5⋅1}=70だから,有利な出方は 70+36=106 通りである。全事象は 63=216 通りなので,求める確率は216106=10853である。
(2)
M−m=3 は ∣x−y∣=3 と同値である。このような順序つきの (x,y) は2(6−3)=6通りあり,各場合で z は4通りである。したがって,m≦z≦M かつ M−m=3 となる出方は 6⋅4=24 通りである。
よって条件付き確率は10624=5312である。
別解
解法2
方針
差 d=∣x−y∣ ごとに、順序つき組 (x,y) の個数と許される z の個数を表にする。条件付き確率の分子は、その表の d=3 の行だけを取り出せばよい。
解答
(1)
d=∣x−y∣ とおく。d=0 のとき順序つき組 (x,y) は6通り、1≦d≦5 のときは 2(6−d) 通りである。また、各組に対して z は d+1 通り選べる。d#(x,y)#z積061611022028324364244452052612よって条件をみたす出方は6+20+24+24+20+12=106通りである。したがって63106=10853となる。
(2)
条件 M−m=3 は d=3 である。表より、もとの条件も同時にみたす出方は24通りだから、求める条件付き確率は10624=5312である。分母は全216通りではなく、条件 m≦z≦M をみたす106通りであることに注意する。
総評
難度4,計算量4。想定時間は10分程度。核心は (x,y) を固定すると、区間 [m,M] に入る整数 z が M−m+1=∣x−y∣+1 個になることである。二重和でも差ごとの表でも106通りを再現できる。条件付き確率では、分母を全事象216通りではなく、条件 m≦z≦M をみたす106通りとする。
冊子PDFで見る横国の確率の問題で問題集を作る
出典: 横浜国立大学 2019年度 前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。