方針
積が特定の素因数を含むかどうかを,さいころの各目がその素因数を含まない事象の余事象として扱う。(2)は(1)の式を対数で比較し,(4)は3の倍数である事象と5の倍数である事象に対して包除原理を用いる。
解答
(1)
Xが5の倍数でないのは,すべてのさいころで5以外の目が出る場合である。したがって求める確率は1−(65)nである。
(2)
(1)より1−(65)n>0.99であればよい。これは(56)n>100と同値である。底を2とする対数をとるとn(log26−log25)>log2100である。与えられた値よりlog26−log25=(1+1.585)−2.322=0.263かつlog2100=2(1+2.322)=6.644である。25⋅0.263=6.575,26⋅0.263=6.838だから,最小のnは26である。
(3)
Xが3でも5でも割り切れないためには,各さいころの目が1,2,4のいずれかであればよい。よって求める確率は(63)n=(21)nである。
(4)
Xが3の倍数でない確率は(32)n,5の倍数でない確率は(65)n,3でも5でも割り切れない確率は(3)より(21)nである。したがって包除原理より,Xが15の倍数である確率は1−(32)n−(65)n+(21)nである。
別解
解法2
方針
1回の出目を「3を含む・5を含む・どちらも含まない」に分類し,積が素因数を含む事象を包除原理で数える。
解答
(1) 5が一度も出ない確率は (5/6)n だから1−(65)n.(2) これが 0.99 を超える条件は (6/5)n>100。与えられた対数からn>0.2636.644,かつ 25⋅0.263<6.644<26⋅0.263 より最小は 26。
(3) 各出目が 1,2,4 のいずれかなので(21)n.(4) 3を含まない確率は (2/3)n,5を含まない確率は (5/6)n,両方を含まない確率は (1/2)n。よって1−(32)n−(65)n+(21)n.
総評
難度4,計算量4。想定時間は10分程度。素因数3と5を含まない目を数え,余事象と包除原理でまとめる標準問題である。(2)では与えられた対数値を使い,厳しい不等号で最小整数を確認することが必要である。
冊子PDFで見る広大の確率の問題で問題集を作る
出典: 広島大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。