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広島大学 2017年度 前期文系数学 第3問

n2以上の整数とする.n個のさいころを投げ,出た目のすべての積をXとする.次の問いに答えよ.
(1) X5の倍数である確率をnを用いて表せ.
(2) X5の倍数である確率が0.99より大きくなる最小のnを求めよ.ただし,log23=1.585, log25=2.322とする.
(3) X3でも5でも割り切れない確率をnを用いて表せ.
(4) X15の倍数である確率をnを用いて表せ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

確率指数・対数 余事象、包除原理、範囲評価

方針

積が特定の素因数を含むかどうかを,さいころの各目がその素因数を含まない事象の余事象として扱う。(2)は(1)の式を対数で比較し,(4)は3の倍数である事象と5の倍数である事象に対して包除原理を用いる。

解答

(1)
X5の倍数でないのは,すべてのさいころで5以外の目が出る場合である。したがって求める確率は1(56)nである。

(2)
(1)より1(56)n>0.99であればよい。これは(65)n>100と同値である。底を2とする対数をとるとn(log26log25)>log2100である。与えられた値よりlog26log25=(1+1.585)2.322=0.263かつlog2100=2(1+2.322)=6.644である。250.263=6.575260.263=6.838だから,最小のn26である。

(3)
X3でも5でも割り切れないためには,各さいころの目が1,2,4のいずれかであればよい。よって求める確率は(36)n=(12)nである。

(4)
X3の倍数でない確率は(23)n5の倍数でない確率は(56)n3でも5でも割り切れない確率は(3)より(12)nである。したがって包除原理より,X15の倍数である確率は1(23)n(56)n+(12)nである。

別解

解法2

方針

1回の出目を「3を含む・5を含む・どちらも含まない」に分類し,積が素因数を含む事象を包除原理で数える。

解答

(1) 5が一度も出ない確率は (5/6)n だから1(56)n.(2) これが 0.99 を超える条件は (6/5)n>100。与えられた対数からn>6.6440.263,かつ 250.263<6.644<260.263 より最小は 26
(3) 各出目が 1,2,4 のいずれかなので(12)n.(4) 3を含まない確率は (2/3)n,5を含まない確率は (5/6)n,両方を含まない確率は (1/2)n。よって1(23)n(56)n+(12)n.

総評

難度4,計算量4。想定時間は10分程度。素因数35を含まない目を数え,余事象と包除原理でまとめる標準問題である。(2)では与えられた対数値を使い,厳しい不等号で最小整数を確認することが必要である。

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出典: 広島大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。