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広島大学 2017年度 前期文系数学 第1問

座標平面上の2点A(sin⁡θ,sin⁡2θ),B(cos⁡θ,cos⁡2θ)を考え,A,B間の距離をLとする.ただし,θは条件
(*) 0≦θ<2πかつsin⁡θ−cos⁡θ−1>0
を満たすとする.次の問いに答えよ.
(1) (*)を満たすθの値を求めよ.
(2) t=sin⁡θcos⁡θとおくとき,tのとり得る値の範囲を求めよ.
(3) Lを(2)のtを用いて表せ.
(4) Lの最大値,最小値を求めよ.また,そのときのθの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15分

三角関数、図形と方程式、関数 三角比の利用、置換、範囲評価、式変形

方針

条件をsin⁡θ−cos⁡θで整理してθの範囲を出す。次にu=sin⁡θ−cos⁡θとおき,u2=1−2sin⁡θcos⁡θからtの範囲を得る。距離は(sin⁡θ−cos⁡θ)2と(sin⁡2θ−cos⁡2θ)2に分け,最後はtの二次式として最大最小を調べる。

解答

(1) sin⁡θ−cos⁡θ=2sin⁡(θ−π4)である。条件よりsin⁡(θ−π4)>12であり,0≦θ<2πを考えるとπ2<θ<πである。

(2)
u=sin⁡θ−cos⁡θとおく。(1)の範囲で1<u≦2である。またu2=sin⁡2θ+cos⁡2θ−2sin⁡θcos⁡θ=1−2tであるからt=1−u22となる。したがって−12≦t<0である。

(3) L2=(sin⁡θ−cos⁡θ)2+(sin⁡2θ−cos⁡2θ)2=(sin⁡θ−cos⁡θ)2{1+(sin⁡θ+cos⁡θ)2}である。ここで(sin⁡θ−cos⁡θ)2=1−2t,(sin⁡θ+cos⁡θ)2=1+2tよりL=2(1−2t)(1+t)である。

(4)
(3)よりL2=2−2t−4t2=94−4(t+14)2である。−12≦t<0だから,最大はt=−14のときでL=32となる。このときsin⁡2θ=2t=−12よりθ=7π12, 11π12である。最小はt=−12のときでL=2となる。このときsin⁡2θ=−1よりθ=3π4である。

別解

解法2

方針

u=sin⁡θ−cos⁡θ を直接媒介変数にし,距離の二乗を u の4次式として処理する。

解答

(1) 2sin⁡(θ−π/4)>1 よりπ2<θ<π.(2) この範囲で 1<u=sin⁡θ−cos⁡θ≦2 であり,t=sin⁡θcos⁡θ=1−u22だから −1/2≦t<0 である。
(3)L2=u2{1+(sin⁡θ+cos⁡θ)2}=u2(3−u2)=2(1−2t)(1+t).(4)L2=94−4(t+14)2.したがって最大値 3/2 は t=−1/4,すなわちθ=7π12,11π12で,最小値 2 は t=−1/2,すなわち θ=3π/4 で取る。

総評

難度5,計算量5。想定時間は15分程度。条件を2sin⁡(θ−π/4)>1に直すところと,L2をtだけで表す式変形が得点の中心である。端点t=0は含まれないため,最小値の到達点を確認する必要がある。

冊子PDFで見る広大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 広島大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。