Evolton

広島大学 2018年度 前期文系数学 第1問

次の問いに答えよ。

(1) t の2次関数s=(t15)(t35)のグラフを図示せよ。

(2) 次の条件 (A) を満たす座標平面上の点 (u,v) の存在範囲を図示せよ。(A)t2ut+v=(tx)(ty)と因数分解できる実数 x,y0x1,0y1を満たすものが存在する。

(3) 次の条件 (B) を満たす座標平面上の点 (u,v) の存在範囲を図示せよ。(B)t2ut+v=(tx)(ty)と因数分解できる実数 x,y0x1,1y2を満たすものが存在する。

(4)(x,y) が4点(0,0),(1,0),(1,2),(0,2)を頂点とする長方形の周および内部を動くとき、点(x+y,xy)の動く範囲の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式関数 座標設定、範囲評価、グラフの概形面積計算

方針

(u,v)=(x+y,xy) と見て,固定した和 u に対する積 v の範囲を調べる。長方形全体の像は x[0,1],y[0,2] で同じ方法により上下境界を出し,積分で面積を求める。

解答

(1) s=(t15)(t35)=t245t+325である。上に開く放物線で,t 軸との交点は t=15,35,頂点は(25,125)である。

(2)
条件(A)では u=x+yv=xy0x10y1 である。和 u を固定すると,0u2 であり,0u1 のとき 0vu24,1u2 のとき u1vu24である。これが求める存在範囲である。

(3)
条件(B)では u=x+yv=xy0x11y2 である。和 u を固定すると,1u3 であり,1u2 のとき 0vu1,2u3 のとき 2u4vu1である。これが求める存在範囲である。

(4)
長方形全体では 0x10y2 であり,(u,v)=(x+y,xy) とおく。固定した u に対する範囲は0u2 のとき 0vu24,2u3 のとき 2u4vu1である。したがって求める面積は02u24du+23{(u1)(2u4)}du=23+12=76である。

別解

解法2

方針

条件 (A) と (B) を、長方形の下半分・上半分の像として扱う。写像 (x,y)(u,v)=(x+y,xy) の各辺の像と、固定した和で積が最大になる対称点 x=y を調べ、2つの像をつないで全体の面積を求める。

解答

(1)

平方完成するとs=(t25)2125.したがって、軸は t=2/5、頂点は(25,125)であり、t 軸との交点は(15,0),(35,0)である。これらを通る上に開く放物線を描けばよい。

(2)

係数比較からu=x+y,v=xy.条件 (A) の正方形の辺を移すと、uv 平面ではx=0 または y=0v=0,x=1 または y=1v=u1.また、和 u を固定したときv=x(ux)=(xu2)2+u24だから、最大値は u2/4 である。よって存在範囲は{0vu24(0u1),u1vu24(1u2).(3)

条件 (B) の長方形の4辺の像はuv 平面での像x=0v=0(1u2)y=1v=u1(1u2)x=1v=u1(2u3)y=2v=2u4(2u3)である。固定した u に対して x(ux) はこの許容区間で単調に増えるので、存在範囲は{0vu1(1u2),2u4vu1(2u3).(4)

元の長方形は条件 (A) と条件 (B) の長方形を合わせたものである。したがって、その像は{0vu24(0u2),2u4vu1(2u3).よって面積は02u24du+23{(u1)(2u4)}du=23+12=76.

総評

難度6,計算量6。想定時間は20分程度。二次式の係数を根の和と積として読み替え,固定した和で積の最大・最小を調べる問題である。図示では境界曲線と折れ線を明確にし,面積計算では区間分割を誤らないことが重要である。 別解では2つの長方形の各辺がどの境界へ移るかを対応づけ、全体の像と積分区間を図で確認できるようにした。

冊子PDFで見る広大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 広島大学 2018年度 前期 文系数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。