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北海道大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

xy平面において放物線y=ax2+b (a0)を考える.
この放物線と,ちょうど2つの共有点をもつ円x2+y2=r20<r<bを満たすものが存在するとする.

(1) abが満たす条件を求めよ.

(2) abが(1)の条件を満たすとき,
a2+b2の値の範囲を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式方程式・不等式 判別式必要十分条件、範囲評価

方針

円と放物線の共有点では u=x2 とおくと2次方程式になる。0<r<b から b<0 かつ定数項が正であるため、共有点がちょうど2つになるには、u の方程式が正の重解をもつ必要がある。判別式0、重解正、0<r<b を順に整理する。(2)は c=b>0 とおいて ac>1/2 のもとで a2+c2 の範囲を出す。

解答

(1)
共有点では y=ax2+b かつ x2+y2=r2 である。これを代入すると x2+(ax2+b)2=r2 である。ここで u=x2(u0) とおくと a2u2+(2ab+1)u+b2r2=0 を得る。

条件 0<r<b から、まず b<0 である。また r<b なので b2r2>0 であり、上のuの2次方程式の定数項は正である。

正の異なる2根をもつと、各正の根 u から x=±u が出るため、共有点は4つになる。負の根は共有点を与えない。したがって共有点がちょうど2つになるには、uの方程式が正の重解をもつ必要がある。

判別式を0とすると (2ab+1)24a2(b2r2)=0 である。整理すると 4ab+1+4a2r2=0 すなわち r2=4ab+14a2 である。また重解は u=2ab+12a2 であるから、これが正である条件は 2ab+1<0 すなわち ab<12 である。

この条件と b<0 から a>0 である。また r2=4ab+14a2>0 であり、さらに b2r2=b2+4ab+14a2=(2ab+1)24a2>0 なので r<b も満たされる。

したがって求める条件は b<0,ab<12 である。

(2)
(1)の条件から b<0a>0 である。そこで c=b(c>0) とおくと、条件 ab<1/2ac>12 となる。求めたい量は a2+b2=a2+c2 である。

相加相乗平均より a2+c22ac である。ここで ac>1/2 だから a2+c2>1 である。

逆に、任意の T>1 に対して a=c=T2 とおけば a2+c2=T であり、ac=T2>12 を満たす。このとき b=c<0 とすれば(1)の条件を満たす。

したがって a2+b2 の値の範囲は a2+b2>1 である。

半径平方 R(u)=u+(au+b)2

別解

解法2

方針

円との共有点での半径平方を u=x2 の関数 R(u)=u+(au+b)2 と見る。ちょうど2点で交わることを、u>0 における R の最小値へ水平線が接する条件に読み替える。

解答

(1)

放物線上で u=x20 と置くと、原点からの距離の平方はR(u)=u+(au+b)2=a2u2+(2ab+1)u+b2.条件 0<r<b から b<0 であり、r2<b2=R(0) である。

x2+y2=r2 とちょうど2点で交わるには、方程式 R(u)=r2 が正の重解 u をもてばよい。R は上に凸で、その頂点はu=2ab+12a2.これが正である条件はab<12.このとき b<0 と合わせて a>0 であり、r2=R(u)=4ab+14a2>0.さらにb2r2=(2ab+1)24a2>0なので r<b も満たす。ゆえに必要十分条件はb<0,ab<12.(2)

c=b>0 と置くと条件は ac>1/2 である。したがってa2+b2=a2+c22ac>1.逆に任意の T>1 に対しa=c=T2,b=cと取れば、a2+b2=T かつ ac=T/2>1/2 を満たす。よって値の範囲はa2+b2>1である。

総評

難度7、計算量6。目安時間は24〜30分。u=x2 の正の1解は x=±u の2共有点を生む。定数項が正なので、ちょうど2点となるのは正の重解の場合である。半径平方 R(u) の最小値として見ると、判別式計算と r<b の確認が一つの図で整理できる。

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出典: 北海道大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。