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北海道大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

原点Oを中心とする半径rの球面上に相異なる3点ABCをとる.
線分OAと線分OBは垂直とし,AOCBOCの大きさの和は120であるとする.

(1) 線分OAと線分OCが垂直であるとき,
(CBAB)2を求めよ.

(2) 直線AB上の点と点Cとの最短距離dを最大とするAOCの大きさを求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

ベクトル三角関数 座標設定内積の利用微分による最大最小

方針

半径rは長さの比や角度の最大化に影響しないので、座標軸を OAOB 方向に取り、必要なら半径1で考える。(1)は余弦定理で CB2AB2 を出す。(2)は AOC=αBOC=β とし、α+β=120 のもとでCの成分を (cosα,cosβ,z) と置く。直線ABまでの距離を t=α60 の関数にして最大化する。

解答

(1) OAOC であるから AOC=90 である。条件より AOC+BOC=120 なので BOC=30 である。

三角形 BOC に余弦定理を用いると、OB=OC=r だから CB2=r2+r22r2cos30=2r23r2=r2(23) である。また OAOB より三角形 AOB は直角二等辺型で AB2=r2+r2=2r2 である。したがって(CBAB)2=r2(23)2r2=232である。

(2)
半径を1として考える。最後に距離はr倍されるだけなので、最大となる角度は変わらない。 OAOB をそれぞれx軸、y軸方向に取り A=(1,0,0),B=(0,1,0) とする。AOC=αBOC=β とおくと α+β=120 である。点Cを C=(X,Y,Z) とすると、内積から X=cosα,Y=cosβ である。したがって C=(cosα,cosβ,Z) と書け、球面上にあるので Z2=1cos2αcos2β である。

直線ABは平面 z=0 上にあり、xy平面内では x+y=1 で表される。よってCから直線ABまでの距離dについて d2=Z2+(cosα+cosβ1)22 である。

ここで α=60+t,β=60t とおく。すると cosα+cosβ=2cos60cost=cost であり、また cos2α+cos2β=32cos2t である。したがって Z2=cos2t12 であり、点Cが存在するためには cos2t12 が必要である。ここでは α,β が角で、α+β=120 なので cost>0 と見てよく、12cost1 である。

よってd2=(cos2t12)+(cost1)22=32cos2tcost=(32cost1)costである。u=cost とおくと、1/2u1d2=32u2u である。この関数は ddu(32u2u)=3u1>0 を満たすので、この範囲ではuが大きいほど大きい。したがって最大は u=1 のとき、すなわち t=0 のときである。

よって AOC=60 である。

直交する OA,OB と点 C

別解

解法2

方針

半径を1に規格化し、OA,OB を座標軸に取る。C の2つの方向余弦を α=AOC,β=BOC で表し、直線 AB への距離を射影成分と垂直成分に分解して一変数化する。

解答

(1)

AOC=90 なので BOC=30 である。余弦定理よりCB2=2r2(1cos30)=r2(23),AB2=2r2.したがって(CBAB)2=232.(2)

角度だけを求めるので r=1 とする。A=(1,0,0),B=(0,1,0)と置き、α=AOC, β=BOC とする。するとα+β=120,C=(cosα,cosβ,Z).直線 ABz=0, x+y=1 だからd2=Z2+(cosα+cosβ1)22.α=60+t,β=60tと置くとcosα+cosβ=cost,Z2=1cos2αcos2β=cos2t12.C が存在する範囲では12u:=cost1.よってd2=32u2u.この区間で導関数 3u1 は正だから、d2u=1 のとき最大である。すなわち t=0 であり、AOC=60.

総評

難度7、計算量6。目安時間は25〜32分。空間内の点 C は方向余弦 cosα,cosβ と残りの垂直成分で表す。存在条件 Z20u=cost の範囲を決めるため、これを省略して全実数上で最大化してはいけない。半径 r は距離全体を比例拡大するだけで、最大角には影響しない。

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出典: 北海道大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。