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北海道大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

xyz空間において,半球面A:z=1x2y2,x2+y21円板B:z=0,x2+y21を考える.

(1) ABで囲まれる立体内に中心をもち,
ABにそれぞれ一点で接する球面をCとおく.
Cの中心の座標を(x0,y0,z0)とするとき,
z0x0y0の式で表せ.

(2) (1)で得た式をz0=f(x0,y0)とする.
このとき,不等式f(x,y)z1x2y2,x2+y21で定まる立体の体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式積分 座標設定体積計算

方針

球面 C が円板 B:z=0 に接するので、中心の高さ z0 がそのまま半径である。半球面 A は原点中心・半径1の球面の上半分なので、C が内側から接する条件は「中心間距離 + 小球の半径 =1」で表せる。これにより z0=(1x02y02)/2 を得る。(2)では下限がこの放物面、上限が半球面である立体の体積を、極座標で2π01{1r2(1r2)/2}rdrと計算する。

解答

(1)

球面 C の中心を (x0,y0,z0) とする。C は円板 B:z=0 に1点で接し、かつ立体の内部にあるので、球面 C の半径は中心の高さに等しく z0 である。

一方、半球面 A は原点を中心とする半径1の球面 x2+y2+z2=1 の上半分である。球面 C がこの球面に内側から接するためには、原点と C の中心との距離に C の半径を足したものが1になればよい。したがって x02+y02+z02+z0=1 である。

これより x02+y02+z02=1z0 である。両辺を2乗して x02+y02+z02=(1z0)2=12z0+z02 となる。よって 2z0=1x02y02 であり、z0=1x02y022 である。

(2)

(1) より f(x,y)=1x2y22 である。求める立体は、上側が半球面 z=1x2y2 で、下側が z=1x2y22 である。

極座標 x=rcosθ,y=rsinθ を用いると、0r1, 0θ2π であり、体積 VV=02π01{1r21r22}rdrdθである。

まず01r1r2drを計算する。u=1r2 とおくと du=2rdr だから01r1r2dr=1201u1/2du=13である。また01r(1r2)2dr=12[r22r44]01=18である。

したがってV=2π(1318)=2π524=5π12である。

半球面と中心軌跡の放物面

別解

解法2

方針

(1) は小球の半径が z0 であることと、単位球への内接条件から求める。(2)は求める立体を「上半球」と「放物面 z=(1r2)/2 の下の立体」の差として計算し、二重積分を一度だけ行う。

解答

(1)
小球の半径は z0 である。単位球に内接するのでx02+y02+z02+z0=1.両辺を2乗してz0=1x02y022.(2)
上側の半球の体積は124π3=2π3.下側の放物面までの体積は、極座標によりVlow=02π011r22rdrdθ=2π18=π4.したがって求める体積は2π3π4=5π12.

総評

難度6、計算量5。目安時間は18〜23分。(1)は接球条件を中心間距離で表せるかが決定的である。円板に接するため小球の半径が z0 になる点、半球面には内側から接するため x02+y02+z02+z0=1 となる点を明確にしたい。(2)は極座標にすれば計算は短い。半球の体積だけを答えるのではなく、下限 (1r2)/2 を引くことが採点上の要点である。

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出典: 北海道大学 2003年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。