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北海道大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

条件f(0)=g(0)=0,f(1)=1,g(1)=0,f(0)=g(0)を満たす2次関数f(x)g(x)のうち,10{f(x)}2dx+01{g(x)}2dxが最小となるものを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分関数 文字消去微分による最大最小定積分評価

方針

2次関数を係数で置き、条件 f(0)=g(0)=0f(1)=1g(1)=0f(0)=g(0) を使って係数を1つの文字にまとめる。あとは与えられた2つの積分をその文字の2次式として計算し、平方完成で最小値を与える係数を決める。

解答

f(0)=0 より f(x)=Ax2+Bx とおける。条件 f(1)=1 から AB=1 である。したがって B=A+1 である。

また g(0)=0 より g(x)=Cx2+Dx とおける。条件 g(1)=0 から C+D=0 である。さらに f(x)=2Ax+B,g(x)=2Cx+D だから、f(0)=g(0) より B=D である。

以上から B=A+1,D=A+1,C=(A+1) である。したがって f(x)=Ax2+(A+1)x,g(x)=(A+1)x2+(A+1)x と表せる。

このとき f(x)=2Ax+A+1,g(x)=(A+1)(12x) である。求める積分を I(A) とおくとI(A)=10(2Ax+A+1)2dx+01{(A+1)(12x)}2dxである。

まず10(2Ax+A+1)2dx=10{4A2x2+4A(A+1)x+(A+1)2}dx=4A232A(A+1)+(A+1)2=A23+1である。また 01(12x)2dx=13 より 01{(A+1)(12x)}2dx=(A+1)23 である。したがって I(A)=A23+1+(A+1)23=23(A2+A+2) である。

平方完成すると A2+A+2=(A+12)2+74 であるから、I(A)A=12 のとき最小となる。このとき B=A+1=12,C=(A+1)=12,D=12 である。

よって求める2次関数は f(x)=12x2+12x,g(x)=12x2+12x である。

最小時の導関数

別解

解法2

方針

共通の初期傾き p=f(0)=g(0) を唯一の変数として2つの二次関数を表す。積分値を p の二次式に整理し、平方完成して最小点を決める。

解答

共通の傾きをp=f(0)=g(0)と置く。f(0)=0 より f(x)=Ax2+px であり、f(1)=1 から A=p1 である。同様に g(0)=g(1)=0g(0)=p からg(x)=px2+pxである。したがってf(x)=2(p1)x+p,g(x)=p(12x).求める積分値を I(p) とするとI(p)=10{2(p1)x+p}2dx+01p2(12x)2dx=23(p2p+2)=23{(p12)2+74}.よって最小となるのは p=1/2 のときである。このときf(x)=12x2+12x,g(x)=12x2+12x.なお、条件を満たす二次関数の組は p ごとに一意なので、これが唯一の最小解である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は16〜21分。4つの係数を別々に最適化するのではなく、端点条件と共通接線条件で自由度が1つになることを先に確認する。共通傾き p を用いると式が対称的になる。積分後の二次式を平方完成し、唯一の最小解まで述べる。

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出典: 北海道大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。