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北海道大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面上の異なる2点A(x1,y1)B(x2,y2) (x20)に対して
C(x1+x2,y1+y2),点D(x2,0)をとり,
直線ACy軸の交点をEとする.
ただし,原点Oは直線AB上にはないとする.

(1) 直角三角形ODEの面積をSとするとき,Sx1y1x2y2で表せ.

(2) ABが楕円L:x2a2+y2b2=1 (a>b>0)上を動くとき,
Sの最大値をabで表せ.

(3) ABL上にあって(2)で求めたSの最大値を与えるとき,
Cは楕円(x2a)2+(y2b)2=1上にあることを示せ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式三角関数 座標設定面積計算三角比の利用

方針

(1) は直線 AC の方向が (x2,y2) であることから、媒介変数でy軸との交点Eを求める。(2)は楕円上の点を (acosu,bsinu)(acosv,bsinv) と表し、(1)の式を三角関数の差に直す。(3)は最大条件 sin(uv)=1、すなわち cos(uv)=0 を点Cの座標に代入する。

解答

(1)
CC=(x1+x2,y1+y2) であるから、直線 AC の方向ベクトルは CA=(x2,y2) である。したがって直線 AC(x,y)=(x1,y1)+t(x2,y2) と表せる。

直線 AC とy軸との交点を E とする。E では x=0 であるから x1+tx2=0 より、x20 を用いて t=x1x2 である。したがって E=(0, y1x1y2x2) である。

また D=(x2,0) なので OD=x2,OE=y1x1y2x2 である。三角形 ODE は直角三角形だからS=12x2y1x1y2x2=12x2y1x1y2である。

(2)
楕円 L 上の点を A=(acosu,bsinu),B=(acosv,bsinv) とおく。このとき(1)よりS=12acosvbsinuacosubsinv=ab2sinucosvcosusinv=ab2sin(uv)である。したがって Sab2 である。

等号は sin(uv)=1 のとき、すなわち uv90 または 90 だけずれるときに成り立つ。たとえば B=(a,0)A=(0,b) とすれば条件 x20 も満たし、最大値を実現できる。よって最大値は ab2 である。

(3)
(2)で最大値をとるとき sin(uv)=1 である。したがって cos(uv)=0 である。

C の座標を (X,Y) とすると X=a(cosu+cosv),Y=b(sinu+sinv) である。よって(Xa)2+(Yb)2=(cosu+cosv)2+(sinu+sinv)2=cos2u+sin2u+cos2v+sin2v+2(cosucosv+sinusinv)=2+2cos(uv)=2である。したがって (X2a)2+(Y2b)2=1 であり、点 C は指定された楕円上にある。

行列式が表す面積

別解

解法2

方針

楕円を単位円からの線形変換とみなし、(1)の量を行列式による三角形の面積として解釈する。最大時には変換前の2本の半径が直交し、その和ベクトルの長さが 2 になることから(3)を一続きに示す。

解答

(1)

A=(x1,y1), B=(x2,y2) とする。直線 AC の方向ベクトルは B であるからE=(0,y1x1y2x2).したがってS=12ODOE=12x2y1x1y2.(2)

線形変換T(u,v)=(au,bv)は単位円を楕円 L へ移し、面積を ab 倍する。A=T(A0),B=T(B0) とすればS=ab2det(A0,B0).A0,B0 は単位ベクトルなのでdet(A0,B0)1.等号は A0B0 のときに実現する。よってmaxS=ab2.(3)

最大時には A0B0 である。C=A+B=T(A0+B0) だから、C=(X,Y) と書けば(Xa)2+(Yb)2=A0+B02=A02+B02+2A0B0=2.したがって(X2a)2+(Y2b)2=1であり、C は指定された楕円上にある。

総評

難度7、計算量6。目安時間は24〜30分。(1)の式は座標計算であると同時に、O,A,B が作る三角形の面積である。(2)では楕円の媒介表示により sin(uv)1 へ落とす。(3)は最大条件が単に面積値を与えるだけでなく、変換前の2単位ベクトルの直交を意味する点が核心である。

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出典: 北海道大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。