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北海道大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

空間内に,3点A0(1,0,0)A1(1,1,0)A2(1,0,1)を通る平面αと,
3点B0(2,0,0)B1(2,1,0)B2(52,0,32)を通る平面βを考える.

(1) 空間の基本ベクトルをe1=(1,0,0)
e2=(0,1,0)
e3=(0,0,1)とおくとき,
ベクトルOA0A0A1A0A2
OB0B0B1B0B2
e1e2e3で表せ.
ただし,Oは空間の原点を表す.

(2) 原点Oα上の点Pを通る直線がβ上の点Pも通っているとする.
OP=OA0+aA0A1+bA0A2
OP=OB0+pB0B1+qB0B2とおくとき,
abpqで表せ.

(3)Pα上の点A0を中心とする半径1の円Cの円周上を動くとき,
Pが動いてできる図形Cの方程式を(2)のpqで表し,
Cが楕円であることを示せ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算文字消去軌跡

方針

(1) は与えられた点の差をそのまま基本ベクトルで表す。(2)では P=(1,a,b)P=(2+q/2,p,3q/2) と成分表示し,O,P,P が一直線上にあることを P=λP と表す。第1成分から λ=(q+4)/2 を得て,a,bp,q で表す。(3)は円 C の条件 a2+b2=1 を(2)の式に代入し,整理して標準形の楕円方程式を得る。

解答

(1)

点の座標から直接 OA0=(1,0,0)=e1 であり,A0A1=A1A0=(0,1,0)=e2 である。また A0A2=A2A0=(0,0,1)=e3 である。

同様に OB0=(2,0,0)=2e1 であり,B0B1=B1B0=(0,1,0)=e2 である。さらにB0B2=B2B0=(12,0,32)=12e1+32e3である。

(2)

与えられた表示からOP=OA0+aA0A1+bA0A2=(1,a,b)である。またOP=OB0+pB0B1+qB0B2=(2+q2,p,32q)である。

O,P,P が一直線上にあるから,ある実数 λ を用いて OP=λOP と書ける。第1成分を比べると λ=2+q2=q+42 である。もし λ=0 なら P=O でなければならないが、q=4P の表示へ入れると第3成分が 23 となって矛盾する。したがって λ0、すなわち q+40 である。したがって第2成分,第3成分から p=λa,32q=λb である。よって a=2pq+4,b=3qq+4 である。

(3)

Pα 上で,中心 A0,半径1の円 C 上を動く条件は A0P2=a2+b2=1 である。(2)で得た式を代入すると (2pq+4)2+(3qq+4)2=1 である。両辺に (q+4)2 を掛けて 4p2+3q2=(q+4)2 を得る。整理すると 4p2+3q2=q2+8q+16 すなわち 2p2+q24q8=0 である。平方完成して 2p2+(q2)2=12 となる。標準形に直すと p26+(q2)212=1 である。これは (p,q) 平面において,中心 (0,2),2つの軸が座標軸に平行な楕円を表す。したがって C は楕円である。

原点を中心とする射影により、平面 α 上の円が平面 β 上の楕円へ移る。

総評

難度6,計算量6。空間図形の問題だが,実質は2つの平面上の座標表示と,原点からの射影による軌跡変換である。(2)で P=λP と置けるかが核心で,第1成分から倍率を決めると残りは機械的に出る。(3)では円の式 a2+b2=1 を忘れず,分母 q+4 を処理して平方完成する。目安時間は24分前後。 q=4 なら倍率 λ=0 となるが、その場合は P=O が必要になり、平面 β 上の表示と両立しない。したがって q+40 を明記してから分母を払う。

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出典: 北海道大学 2006年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。