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北海道大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

y軸上の2点A(0,1)B(0,2)x軸上の正の部分を動く点P(a,0)を考える.
θ=APBとおく.

(1) cosθaで表せ.

(2) θが最大になるaを求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

三角関数図形と方程式 座標設定三角比の利用微分による最大最小

方針

PAPB の内積からcosθ を求める。cosθ>0 を確認し、u=a2 と置いた (cosθ)2 の増減を調べる。

解答

(1) P(a,0),A(0,1),B(0,2) なので PA=AP=(a,1),PB=BP=(a,2) である。したがって PAPB=a2+2 であり,PA=a2+1,PB=a2+4である。よってcosθ=a2+2a2+1a2+4である。

(2) a>0 であり,θ0180 の間の角である。したがって θ を最大にするには,cosθ を最小にすればよい。ここで cosθ>0 なので,(cosθ)2 を最小にしてよい。 u=a2 とおくと u>0 であり,(cosθ)2=(u+2)2(u+1)(u+4) である。この関数を F(u)=(u+2)2(u+1)(u+4) とおく。正の関数なので,増減は対数微分で調べられる。 F(u)F(u)=2u+21u+11u+4 である。極値条件は 2u+2=1u+1+1u+4 である。右辺を整理すると 1u+1+1u+4=2u+5(u+1)(u+4) なので 2(u+1)(u+4)=(u+2)(2u+5) となる。展開して 2u2+10u+8=2u2+9u+10 より u=2 である。

また,0<u<2 では F(u)<0u>2 では F(u)>0 となるので,ここで最小となる。したがって a2=2 であり,a>0 だから a=2 のとき θ は最大となる。

A,B を通る円が x 軸に接するとき、線分 AB を見込む角が最大になる。

別解

解法2(接する円で最大視角を求める)

方針

線分 AB を一定の角で見込む点は、A,B を通る円弧上にある。x 軸上で視角が最大になる境界は、その円が x 軸へ接するときである。

解答

(1) PA=(a,1),PB=(a,2)よりcosθ=PAPBPAPB=a2+2a2+1a2+4である。

(2)

A,B を通り、x 軸へ P で接する円を考える。その中心は AB の垂直二等分線 y=3/2 上にあり、接点の真上にあるからK=(a,32)と書ける。接円の半径は KP=3/2 である。一方、この円は A(0,1) を通るのでKA2=a2+(12)2=(32)2である。よって a2=2 となる。a>0 だからa=2である。

この接円より小さい円弧では x 軸と交わらず、より大きい円弧では同じ弦 AB を見込む角が小さくなる。したがって接するときが最大視角を与える。

総評

難度4,計算量4。内積から余弦を出し,角の最大化を余弦の最小化へ変える標準問題である。a2=u と置くと式が1変数で整理される。計算解法では (cosθ)2 を扱っても単調性が保たれる理由を,cosθ>0 とともに確認しておくとよい。幾何的別解では,最大視角が接円で起こるという見方が短い検算になる。目安時間は15分から18分。 解析解法では cosθ>0 を確認してから二乗を最小化する。幾何解法では接円が最大視角の境界になる理由を添え、単なる図からの推測にしない。

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出典: 北海道大学 2006年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。