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北海道大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

1,2,3を重複を許してn個並べてできる数列a1,a2,,anを考える。

(1) 条件a1a2an=jを満たす数列がAn(j)通りあるとする。
ただし,j=1,2,3とする。

(i) An(1)An(2)を求めよ。

(ii) n2のとき,An(3)An1(1)An1(2)An1(3)で表し,
An(3)を求めよ。

(2) n2のとき,条件a1a2an1かつ
an1>anを満たす数列は何通りあるか。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

場合の数数列 数え上げ漸化式の変形和の計算

方針

非減少列は,1の個数,2の個数,3の個数を決めれば一意に定まる。An(1)An(2) は直接数え,An(3) は最後の3を除いた長さ n1 の非減少列を数えるか,漸化式から求める。(2)は an1 の値が2または3の場合に分け,最後の an をそれより小さい値から選ぶ。

解答

(1)
(i) a1a2an=1 なら,すべての項が1でなければならない。したがって An(1)=1 である。 a1an=2 の場合,列は1,,1r 個,2,,2nr 個の形で,最後が2なので 0rn1 である。よって An(2)=n である。
(ii) n2 とする。最後の項が3である非減少列の,直前までの最後の値は1,2,3のいずれかである。したがって An(3)=An1(1)+An1(2)+An1(3) である。
また,An(3) を直接数えると,最後の3を1つ固定した後,残り n1 個の中に1,2,3がそれぞれ何個あるかを決めればよい。1,2,3の個数を r1,r2,r3 とすると r1+r2+r3=n1 であり,非負整数解の個数は n+1C2=n(n+1)2 である。よって An(3)=n(n+1)2 である。
(2) a1an1 であり,さらに an1>an である。an1=1 では最後にそれより小さい数を選べないので不可能である。 an1=2 のとき,前半 a1,,an1An1(2)=n1 通りで,an は1のみである。したがって n1 通りである。 an1=3 のとき,前半は An1(3)=(n1)n2 通りで,an は1または2の2通りである。したがって 2(n1)n2=n(n1) 通りである。
合計して (n1)+n(n1)=(n1)(n+1)=n21 通りである。

別解

解法2

方針

非減少列を数字の個数で表す。末尾が j であることは j が1個以上あることなので,最後の1個を固定した後の非負整数解として一度に数える。(2)では末尾直前の値を2と3に分ける。

解答

(1)

(i) 末尾が1なら全項が1なのでAn(1)=1.末尾が2なら,1の個数を 0,1,,n1 から選べるのでAn(2)=n.(ii) 末尾の3を1個固定する。残る n1 個に現れる1,2,3の個数を r1,r2,r3 とするとr1+r2+r3=n1,ri0.よってAn(3)=n+1C2=n(n+1)2.また,末尾の3を除けば長さ n1 の非減少列になるのでAn(3)=An1(1)+An1(2)+An1(3)も同時に得られる。
(2) an1=2 なら前半はAn1(2)=n1通りで,最後は1に限る。an1=3 なら前半はAn1(3)=(n1)n2通りで,最後は1または2の2通りである。したがって総数は(n1)+2(n1)n2=(n1)(n+1)通りである。

総評

難度5,計算量4。非減少列は数字の個数を決めるだけで列全体が決まるため,場合の数の基本に忠実に処理できる。(1)(ii)では漸化式と直接計算の両方を結びつけておくと,後の n1 への代入が安定する。(2)は最後だけが下がるので,an1 の値ごとに an の選択肢が何個あるかを掛ける。an1=1 の場合をうっかり含めないことが注意点である。15分程度で確実に取りたい。

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出典: 北海道大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。