まず円 C を標準形に直し,中心と半径を確認する。(1)は,指定された2円の半径を A,O から読み,中心間距離が半径の和または差に等しいことを示す。(2)では,A,O,P を通る円の中心を AO の垂直二等分線上の (−2/2,s) とおく。P が C 上にあることは,この円が C と共有点をもつことに対応し,角の極値は共有が接する限界で起こる。弦 AO と外接円半径から cos∠APO を求める。
解答
円 C は x2+(y−2)2=2 である。したがって中心は B=(0,2),半径は 2 である。 (1) 中心 (−2/2,0) の円を C1 とする。この円は A,O を通るので半径は 2AO=22 である。C1 の中心と C の中心との距離は(22)2+22=21+4=232であり,これは半径の和 22+2=232 に等しい。よって C1 は C に外接する。 次に中心 (−2/2,2) の円を C2 とする。この円の半径は (22)2+22=232 である。C2 の中心と C の中心との距離は 2/2 であり,これは半径の差 232−2=22 に等しい。よって C2 は C に内接する。 (2) 点 A,O,P を通る円を Γ とする。A,O を通る円の中心は,線分 AO の垂直二等分線上にあるので D=(−22,s) とおける。半径を R とすると R2=(22)2+s2=21+s2 である。 P が円 C 上を動くとき,Γ は C と共有点をもつ。s を動かして共有点をもつ範囲の端では,2円 Γ と C が接する。(1)で示した2つの場合がその端であり,s=0 と s=2 である。 弦 AO の長さは 2 であり,円 Γ の半径が R のとき sin∠APO=2RAO=2R2 である。 s=0 のとき R=2/2 だから sin∠APO=1 となり,∠APO=90∘ である。したがって cos∠APO=0 である。 s=2 のとき R=32/2 だから sin∠APO=2⋅32/22=31 である。このとき ∠APO は鋭角なので cos∠APO=1−91=322 である。 よって最大値は 322 であり,最小値は 0 である。
C1 は C に外接し,C2 は C に内接する。
総評
難度6,計算量5。固定された2点 A,O と動点 P が作る円を考え,その円が C と接する限界で角の極値を取る,という図形的発想が中心である。(1)の外接・内接の確認は(2)の極値候補を与える準備にもなっている。弦 AO と外接円半径の関係 AO=2Rsin∠APO を使うと角度計算が短くなる。極値が接するときに出る理由を書かずに候補値だけ並べると説明不足になりやすい。20分前後が目安である。