方針
各箱にもともとある玉の総数を とし、右へ移される玉の列を数える。最初は 通り、2回目以降は「直前の玉をそのまま送る」1通りと「その箱にもともとある玉を新しく送る」 通りで、合計 通りである。 はこの積で求まる。 は最後にn番の箱へ入る玉が白である場合であり、同じ構造から を得る。差分は一般式から、または最後の一段を伸ばす数え方で求める。
解答
各箱にもともと入っている玉の総数を とおく。玉には番号がついているので、同じ色でも別々の玉として区別する。
各操作で右隣へ移される玉を順に見れば、最終的な再配分はその列で決まる。1回目は箱1にもともとある 個から選ぶので 通りである。2回目以降は、直前に左から入ってきた玉をそのまま右へ送る1通り、またはその箱にもともとある 個から新しく選ぶ 通りで、合わせて 通りである。
(1)
のとき、2番の箱へ入る玉が白玉であるためには、箱1の白玉を選べばよい。箱1には白玉が 個あるので である。
のとき、3番の箱へ最後に入る玉が白玉である場合を数える。1回目に箱1の白玉を選び、それを2回目にそのまま送る場合が 通りある。また、1回目には任意の 個のどれを選んでもよく、2回目に箱2にもともとある白玉を新しく選ぶ場合が 通りある。したがって である。
(2)
個の箱では、操作は 回行われる。1回目が 通り、残りの 回がそれぞれ 通りなので である。すなわち である。
(3)
まず の構造を考える。最後にn番の箱へ入る玉が白玉なら、n番の箱の白玉はもともとの 個に1個増えて 個になる。逆に、n番の箱の白玉が 個になるには、最後に入る玉が白玉でなければならない。
最後に入る玉を白玉にするには、最初または途中のどこかで白玉を新しく選び、その後はそれを送ってもよいし、途中で別の選択をして最終的に白玉を選んでもよい。各段階での選択構造は、最後の色だけを指定した場合、最初に白玉を選ぶ 通りと、その後の 回の選択 通りで整理できる。したがって である。
よって であり、 となる。すなわち である。
(4)
(3)で述べた通り、最後に送られる玉が白玉である場合を直接数えると である。したがって である。
総評
前期文系第4問の一般化で、移動列を抽象化できるかが問われる場合の数である。目安時間は24分。 では最初だけ 通り、以後は 通りになる理由を言葉で説明することが重要である。 は最後に入る玉の色だけで決まるが、途中で同じ玉が連続して移動できるため、単に各箱から白玉を選ぶだけの数え方では不十分である。