方針
を使って、 を と置換積分に分ける。 と置けば、余弦平方を分母にもつ積分が に評価できる。(3)は同じ置換から と押さえる。最後は漸化式を の形に直し、交互和の中間項を消去する。
解答
(1) であるからである。よって である。
(2) である。したがってである。ここでとおくと,であり,で,でである。よってである。したがって である。
(3)
とすると、被積分関数は で急速に0へ近づく。
(3)
再びとおくとである。で だからである。よって,はさみうちにより である。
(4)
(2) の式をとして用いると,について である。いま とおく。上の関係を使うとである。実際,途中のの項は隣り合う項で打ち消し合う。
(3) よりであり,(1)よりである。したがってである。
別解
解法2((4))
方針
(4) の有限交互和を、 上の有限等比数列の積分として表す。有限和を閉じた形に直し、極限値を与える積分と誤差項に分離する。誤差は(3)で0に収束すると分かっている そのものになる。
解答
(4) の別解
有限等比数列の和より両辺を から まで積分すると第1項で とおけば第2項の絶対値は に等しく、(3)より0に収束する。したがって求める極限はである。
総評
難度5、計算量4。積分漸化式を作る問題であり,との置換が決定的である。(3)では漸化式だけでなく,積分表示から直接を示すと極限が明確になる。(4)は交互和が望ましく消える形を作るのが山場で,の添字を間違えないこと。目安時間は20分前後。
採点点は、置換後の積分区間 、漸化式の添字、はさみうち、有限交互和の端項である。積分は行内に押し込まず、変形ごとに表示する。