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北海道大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

xyz空間において連立方程式0x1,0y1,0z1x2+y2+z22xy10を表す立体を考える。

(1) この立体を平面z=tで切ったときの断面をxy平面に図示し,
この断面の面積S(t)を求めよ。

(2) この立体の体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

積分図形と方程式 座標設定面積計算体積計算

方針

平面 z=t で切ると,条件は単位正方形 0x,y1 の中の (xy)21t2 になる。r=1t2 とおけば,断面は対角線 x=y から幅 r 以上離れた2つの直角二等辺三角形である。断面積 (1r)2t=0 から 1 まで積分し,011t2dt=π4を半径1の4分円の面積として用いる。

解答

(1) z=t で切る。ただし立体は 0z1 にあるので 0t1 である。このとき不等式は x2+y2+t22xy10 すなわち (xy)21t2 となる。よって xy1t2 である。 r=1t2 とおく。断面は,単位正方形 0x1,0y1 のうち,対角線 x=y から r 以上離れた部分である。これは yxr を満たす右下の三角形と,yx+r を満たす左上の三角形の和である。それぞれの直角辺の長さは 1r なので,断面積は S(t)=212(1r)2=(1r)2 である。したがって S(t)=(11t2)2 である。
(2)
体積は断面積を積分して01S(t)dt=01(11t2)2dtである。展開すると (11t2)2=2t221t2 であるから01S(t)dt=01(2t2)dt2011t2dt=[2tt33]012π4=53π2である。よって求める体積は 53π2 である。

断面は単位正方形の対角線から離れた2つの直角二等辺三角形。

別解

解法2

方針

(1) は同じ断面図で確認し,(2)では (x,y) を固定して高さを積分する。差 u=xy が同じ点の重みが 2(1u) になることを使い,三重積分を一変数へ落とす。

解答

(1) z=t とすると(xy)21t2.r=1t2 とおけば,単位正方形内でxyrを満たす2つの直角二等辺三角形が断面になる。各直角辺は 1r だからS(t)=(11t2)2.(2) 今度は (x,y) を固定する。0x,y1 では xy1 なので1(xy)2z1.u=xyu から u+du に入る単位正方形内の面積は 2(1u)du である。よって体積は201(1u){11u2}du.ここで01(1u)du=12,01(1u)1u2du=π413だからV=2{12(π413)}=53π2である。

総評

難度6,計算量5。x2+y22xy=(xy)2 と見抜くと,断面は円ではなく単位正方形内で対角線から離れた部分になる。r=1t2 とおき,2つの直角二等辺三角形の辺の長さが 1r であることを図に落とせるかが中心である。体積計算では011t2dt=π4を4分円の面積として使う。断面図を正確に描ければ積分自体は軽く,20分程度が目安である。

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出典: 北海道大学 2007年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。