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北海道大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

4枚のカードがあって,1から4までの整数がひとつずつ書かれている。
このカードをよく混ぜて,1枚引いては数字を記録し,カードを元に戻す。
この試行をn回繰り返し,記録した順に数字を並べて得られる数列を,
a1,a2,,anとする。

(1) 条件a1a2an=jを満たす数列が
An(j)通りあるとする。
ただし,j=1,2,3,4とする。

(i) An(1)An(2)を求めよ。

(ii) n2のとき,
An(j) (j=3,4)
An1(1),An1(2),,An1(j)で表し,
An(3)An(4)を求めよ。

(2) n2のとき,
a1a2an1かつan1>anとなる確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

場合の数確率 数え上げ漸化式の変形和の計算

方針

非減少列は各数字の個数で決まる。最後が j である列を作るには,最後の j を1つ固定し,残り n1 個に1から j までの数字を非減少に並べればよい。これにより An(3)An(4) を求める。(2)は最初の n1 個の非減少列の最後の値を j とし,最後の anj より小さい j1 通りから選ぶ。最後に全事象 4n で割る。

解答

(1)
(i)
最後が1で非減少ならば,すべての項が1である。したがって An(1)=1 である。
最後が2で非減少ならば,列は1がいくつか並んだ後に2が並ぶ形である。最後は必ず2なので,1の個数は 0,1,,n1n 通りである。よって An(2)=n である。
(ii) n2 とする。an=j で非減少である列は,直前までの最後の値が1から j のいずれかである。したがって An(j)=An1(1)+An1(2)++An1(j) である。
また,An(j) は最後の j を1つ固定し,残り n1 個に1から j までの数字を非減少に並べる方法の数である。したがって個数の分配で数えると An(3)=n+1C2=n(n+1)2 であり,An(4)=n+2C3=n(n+1)(n+2)6 である。
(2) m=n1 とおく。最初の m 個が非減少で,その最後の値が j であるとする。このとき an1,2,,j1j1 通りから選べる。
したがって条件を満たす数列の個数は Am(2)+2Am(3)+3Am(4) である。ここに(1)の結果を代入するとm+2m(m+1)2+3m(m+1)(m+2)6=m+m(m+1)+m(m+1)(m+2)2である。m=n1 として整理すると (n1)(n+1)(n+2)2 となる。
全事象は,n 回それぞれ4通りなので 4n 通りである。よって求める確率は (n1)(n+1)(n+2)24n である。

非減少列は,直前の末尾の値を累積して次の個数を作る。

総評

難度5,計算量5。文系第3問の拡張で,数字が4種類に増えた分だけ An(4) と最後の下がり方の係数が増える。非減少列を「個数の分配」と見ると式が安定し,漸化式の意味も確認しやすい。(2)では an1=j のとき最後の選択肢が j1 個であることを明示するのが採点点である。確率にする段階で全事象を組合せではなく 4n 通りとする点に注意したい。18分前後が目安である。

冊子PDFで見る北大の場合の数の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。