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北海道大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

アルファベットのAと書かれた玉が1個,Dと書かれた玉が1個,Hと書かれた玉が1個,
Iと書かれた玉が1個,Kと書かれた玉が2個,Oと書かれた玉が2個ある。
これら8個の玉を円形に並べる。

(1) 時計回りにHOKKAIDOと並ぶ確率を求めよ。

(2) 隣り合う子音が存在する確率を求めよ。
ここで子音とは,D,H,Kの3文字(玉は4個)のことである。

(3) 隣り合う子音が存在するとき,それがKKだけである条件つき確率を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

場合の数確率 数え上げ、余事象、条件付き確率

方針

同じ文字の玉がある円順列なので、全体数を 7!2!2! として数える。(1) は円形の読み始めを回転で同一視すると、時計回りに HOKKAIDO と並ぶ配置は1通りである。(2) は「隣り合う子音が存在しない」を補集合で数え、母音4個を円形に並べてできる4つのすき間に子音4個を1つずつ入れる。(3) はKKを1つのブロックとして扱い、DとHがどの子音とも隣り合わないように、母音のすき間へブロック・D・Hを別々に入れる。

解答

(1)
8個の玉を円形に並べる総数は、Kが2個、Oが2個あることを考えて (81)!2!2!=7!2!2!=1260 通りである。

時計回りに HOKKAIDO と並ぶ円形配置は、回転を同一視すれば1通りである。したがって求める確率は 11260 である。

(2)
隣り合う子音が存在しない場合を数える。母音は A, I, O, O の4個であり、これらを円形に並べる方法は (41)!2!=3 通りである。

この4個の母音の間には4つのすき間がある。子音 D, H, K, K が隣り合わないためには、この4つのすき間に子音を1個ずつ入れるしかない。その入れ方は 4!2!=12 通りである。よって、隣り合う子音が存在しない並べ方は 312=36 通りである。

したがって、隣り合う子音が存在しない確率は 361260=135 であり、求める確率はその余事象なので 1135=3435 である。

(3)
「隣り合う子音が存在するとき、それがKKだけである」とは、KとKは隣り合い、DとHはどの子音とも隣り合わない場合である。

KKを1つのブロックとみなす。まず母音 A, I, O, O を円形に並べる方法は、(2) と同じく 3 通りである。この母音4個の間の4つのすき間のうち、3つを選んで、KKブロック、D、Hを1つずつ入れればよい。その方法は 4C33!=24 通りである。したがって、条件に合う並べ方は 324=72 通りである。

(2) より、隣り合う子音が存在する並べ方は 126036=1224 通りである。よって求める条件付き確率は 721224=117 である。

別解

別解(同文字の玉を区別して数える検算)

方針

2個のKと2個のOを一時的に区別し、唯一のAの位置を固定して回転を除く。全事象を 7! 通りとし、最後までラベル付きで数えることで重複除去の割り忘れを避ける。

解答

2個のKを K1,K2、2個のOを O1,O2 と区別する。唯一のAを円の最上部に固定すれば、全配置は残り7個の順列 7!=5040 通りである。

(1)
文字列 HOKKAIDO を作る円形配置は1種類であり、KとOのラベルの付け方がそれぞれ 2! 通りある。したがって有利なラベル付き配置は 2!2!=4 通りで、確率は45040=11260.(2)
子音が隣り合わないなら、母音4個と子音4個は円周上で交互に並ぶ。Aを固定した後、残る母音 I,O1,O2 の並べ方は 3! 通りで、その4つのすき間に子音 D,H,K1,K2 を置く方法は 4! 通りである。よって子音が隣り合わない配置は3!4!=144通りである。したがって求める確率は11445040=1135=3435.(3)
KKだけが隣り合う配置を数える。まずAを固定し、残るラベル付き母音を円形の残り3位置へ置く方法は 3! 通り。4つの母音間のすき間のうち、K1K2 ブロックを置くすき間は4通り、ブロック内部の順序は2通りである。残り3すき間の異なる2つへD,Hを順に置く方法は 32 通り。したがって有利な配置は3!4232=288通りである。

条件「隣り合う子音が存在する」を満たす配置は 5040144=4896 通りだから、条件付き確率は2884896=117.

総評

重複を含む円順列と条件付き確率の問題。目安時間は18〜25分。同じ文字のまま重複を割る主解法と、全玉を区別して最後まで数える別解で 1/1260,34/35,1/17 が一致する。(2) は「子音なし」の余事象を母音のすき間で数えるのが安定し、(3) はKKブロックとD,Hを別々のすき間へ置く。公式講評でも余事象を使わない答案は正答に至らず、単純な数え上げの説明不足が多かったとされる。標本空間と有利事象を同じラベル規則で数える。

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出典: 北海道大学 2022年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。