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北海道大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

ABCが,AB=2AC=1+3ACB=45をみたすとする。

(1)
β=ABCとおくとき,
sinβおよびcos2βの値を求めよ。

(2)
(1)のβの値をすべて求めよ。

(3)
ABCの外接円の中心をOとする。
ABCが鋭角三角形であるとき,
OC=sOA+tOBをみたす実数s,tを求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

三角関数ベクトル 三角比の利用円の性質ベクトル成分計算

方針

正弦定理からAB/sinC=AC/sinβを使い,sinβを求める。0<β<180なので,sinβの値からβ=75,105の2通りが出る。(3)は鋭角三角形なのでβ=75を選び,外接円の中心を原点と見て,中心角AOB=90AOC=150BOC=120を用いてOCOA,OBで表す。

解答

(1) ACB=45AB=2AC=1+3である。正弦定理より ABsin45=ACsinβ であるからsinβ=ACsin45AB=(1+3)222=2+64である。

次に sin2β=(2+64)2=2+34 である。したがって cos2β=12sin2β=12+32=32 である。

(2) sinβ=2+64sin75=6+24 に等しい。三角形の内角なので0<β<180であり,この範囲で該当する角は β=75,β=105 である。

(3)
三角形が鋭角三角形であるとき,(2)のうちβ=75である。このとき BAC=1804575=60 である。

外接円の中心Oを原点と考える。円周角と中心角の関係より,弦ABに対する中心角は AOB=2ACB=90 である。同様にAOC=2ABC=150,BOC=2BAC=120である。 OAOBは長さが等しく,なす角が90なので,互いに直交する同じ長さのベクトルである。OC=sOA+tOBとおくと,両辺をOAOBとそれぞれ内積して s=cos150=32 t=cos120=12 を得る。よって s=32,t=12 である。

別解

解法2

方針

正弦定理とは別に,p=BCとおいて頂点Cで余弦定理を用い,p=6,2の2候補を得る。(1)は各候補を頂点Bの余弦定理へ入れ,cosβの符号だけが異なることから共通のsinβ,cos2βを求める。(2)で符号に対応するβ=75,105を確定する。(3)は鋭角の場合を選び,外接円をOA,OBが座標軸となるように置き,中心角の余弦を係数として読む。

解答

(1)
p=BCとおく。頂点Cで余弦定理を用いると22=(1+3)2+p22(1+3)pcos45である。整理するとp2(2+6)p+23=0となるので,p=6,p=2を得る。

頂点Bで余弦定理を用いるとcosβ=AB2+BC2AC22ABBC=p2234pである。p=6のときcosβ=624,p=2のときcosβ=624となる。いずれの場合も0<β<180だからsinβ>0であり,sinβ=1cos2β=6+24.またcos2β=2cos2β1=32である。

(2)
p=6のときcosβ=cos75なのでβ=75である。p=2のときcosβ=cos105なのでβ=105である。したがってβ=75,105である。

(3)
鋭角三角形ではβ=75である。外接円の半径をRとし,OA=R(1,0),OB=R(0,1)と座標化する。中心角はAOC=150,BOC=120だからOC=R(cos150,cos120)=32OA12OB.したがってs=32,t=12である。

総評

難度6,計算量5。目安時間は22分で,(2)(3)が得点差になりやすい。主な採点点は,正弦定理からsinβを求めてβ=75,105の両方を残すこと,鋭角条件で75を選ぶこと,円周角と中心角の関係からOCの係数を決めることである。SSA型では一方の角を落としやすく,中心角の向きも図を描かずに処理すると符号を誤りやすい。答案は「角の候補・鋭角条件・中心角・内積による係数決定」の順に分けるとよい。

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出典: 北海道大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。