方針
正弦定理からを使い,を求める。なので,の値からの2通りが出る。(3)は鋭角三角形なのでを選び,外接円の中心を原点と見て,中心角,,を用いてをで表す。
解答
(1) ,,である。正弦定理より であるからである。
次に である。したがって である。
(2) は に等しい。三角形の内角なのでであり,この範囲で該当する角は である。
(3)
三角形が鋭角三角形であるとき,(2)のうちである。このとき である。
外接円の中心を原点と考える。円周角と中心角の関係より,弦に対する中心角は である。同様にである。 とは長さが等しく,なす角がなので,互いに直交する同じ長さのベクトルである。とおくと,両辺を,とそれぞれ内積して を得る。よって である。
別解
解法2
方針
正弦定理とは別に,とおいて頂点で余弦定理を用い,の2候補を得る。(1)は各候補を頂点の余弦定理へ入れ,の符号だけが異なることから共通のを求める。(2)で符号に対応するを確定する。(3)は鋭角の場合を選び,外接円をが座標軸となるように置き,中心角の余弦を係数として読む。
解答
(1)
とおく。頂点で余弦定理を用いるとである。整理するととなるので,を得る。
頂点で余弦定理を用いるとである。のときのときとなる。いずれの場合もだからであり,またである。
(2)
のときなのでである。のときなのでである。したがってである。
(3)
鋭角三角形ではである。外接円の半径をとし,と座標化する。中心角はだからしたがってである。
総評
難度6,計算量5。目安時間は22分で,(2)(3)が得点差になりやすい。主な採点点は,正弦定理からを求めての両方を残すこと,鋭角条件でを選ぶこと,円周角と中心角の関係からの係数を決めることである。SSA型では一方の角を落としやすく,中心角の向きも図を描かずに処理すると符号を誤りやすい。答案は「角の候補・鋭角条件・中心角・内積による係数決定」の順に分けるとよい。