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北海道大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

x,yを自然数とする。

(1)
3xx2+2が自然数であるようなxをすべて求めよ。

(2)
3xx2+2+1yが自然数であるような
(x,y)をすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

整数方程式・不等式 不等式評価、約数・倍数、場合分け

方針

(1) は自然数になる値をx2+23xで先に絞る。(2)ではx=1,2を別に処理し,x3では和が自然数になるなら値は1に限られることを使う。そこから1/y=13x/(x2+2)を解き,y=(x2+2)/((x1)(x2))が整数になるxを有限個に絞る。

解答

(1) 3xx2+2 が自然数であるなら,少なくとも1以上である。したがって 3xx2+21 であり x23x+20 を得る。つまり (x1)(x2)0 である。xは自然数なので x=1,2 だけが候補である。実際,どちらも 3xx2+2=1 を満たす。よって求めるx1,2 である。

(2)
まずx=1,2のとき,(1)より 3xx2+2=1 である。したがって 1+1y が自然数になるには1yが整数である必要があり,yは自然数だから y=1 である。よって (x,y)=(1,1),(2,1) を得る。

次にx3とする。このとき 0<3xx2+2<1 であるから 0<3xx2+2+1y<2 である。これが自然数であるなら,値は1でなければならない。したがって1y=13xx2+2=x23x+2x2+2=(x1)(x2)x2+2であり y=x2+2(x1)(x2) である。 x=3,4,5を調べると x=3:112,x=4:3,x=5:2712 であり,整数になるのはx=4だけである。さらにx6では (x1)(x2)=x23x+2>3x なので y=1+3x(x1)(x2) は1より大きく2より小さい整数でない数である。したがってこの範囲に解はない。

以上より求める組は (x,y)=(1,1),(2,1),(4,3) である。

別解

解法2

方針

分数の上界から取り得る自然数値を先に決める。(1)は相加・相乗平均により値が2未満であることを示し,自然数なら1に限るとして方程式を解く。(2)は分母が0になるx=1,2を先に処理し,x3では和を1に固定してyを表す。x=3,4,5を確認した後,x6では1<y<2となる不等式で残りを一括して除外する。

解答

(1)
相加・相乗平均よりx2+222xなので0<3xx2+2322<2.自然数であるなら値は1である。よってx2+2=3xから(x1)(x2)=0となり,x=1,2である。

(2)
x=1,2では第1項が1なので,1+1/yが自然数となるのはy=1のときである。

x3では第1項は1未満で,1/y1だから和は2未満である。自然数になるなら値は1であり,y=x2+2(x1)(x2)=1+3x(x1)(x2)となる。x=3,4,5を調べると整数になるのはx=4のときのy=3だけである。x6では0<3x(x1)(x2)<1なので1<y<2となり,整数ではない。したがって(x,y)=(1,1),(2,1),(4,3)である。

総評

難度5,計算量4。目安時間は16分で,整数問題としては完答候補である。主な採点点は,(1)で分数が自然数となる前に大小関係からxを絞ること,(2)でx=1,2を例外として分離すること,x3では和の自然数値を1に固定すること,x6を不等式で除外することである。自然数を正の整数として扱う点と,分母(x1)(x2)が0になる値を一般式へ代入しない点に注意したい。小さい値の試行だけで終えず,有限個しか調べなくてよい理由を答案に残すことが採点上重要である。

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出典: 北海道大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。