方針
(1) は自然数になる値をで先に絞る。(2)ではを別に処理し,では和が自然数になるなら値は1に限られることを使う。そこからを解き,が整数になるを有限個に絞る。
解答
(1) が自然数であるなら,少なくとも1以上である。したがって であり を得る。つまり である。は自然数なので だけが候補である。実際,どちらも を満たす。よって求めるは である。
(2)
まずのとき,(1)より である。したがって が自然数になるにはが整数である必要があり,は自然数だから である。よって を得る。
次にとする。このとき であるから である。これが自然数であるなら,値は1でなければならない。したがってであり である。 を調べると であり,整数になるのはだけである。さらにでは なので は1より大きく2より小さい整数でない数である。したがってこの範囲に解はない。
以上より求める組は である。
別解
解法2
方針
分数の上界から取り得る自然数値を先に決める。(1)は相加・相乗平均により値が2未満であることを示し,自然数なら1に限るとして方程式を解く。(2)は分母が0になるを先に処理し,では和を1に固定してを表す。を確認した後,ではとなる不等式で残りを一括して除外する。
解答
(1)
相加・相乗平均よりなので自然数であるなら値はである。よってからとなり,である。
(2)
では第1項がなので,が自然数となるのはのときである。
では第1項は未満で,だから和は未満である。自然数になるなら値はであり,となる。を調べると整数になるのはのときのだけである。ではなのでとなり,整数ではない。したがってである。
総評
難度5,計算量4。目安時間は16分で,整数問題としては完答候補である。主な採点点は,(1)で分数が自然数となる前に大小関係からを絞ること,(2)でを例外として分離すること,では和の自然数値を1に固定すること,を不等式で除外することである。自然数を正の整数として扱う点と,分母が0になる値を一般式へ代入しない点に注意したい。小さい値の試行だけで終えず,有限個しか調べなくてよい理由を答案に残すことが採点上重要である。