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北海道大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

0<tπ2とし,媒介変数θを用いてx=cos3θ,y=sin3θ(0θt)と表される曲線の長さをl(t)とおく。

(1)
l(t)を求めよ。

(2)
原点O(0,0)と点P(cos3t,sin3t)の距離をk(t)とおく。
0<tπ2において,
k(t)l(t)の最小値とそのときのPの座標を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

積分三角関数 定積分評価微分による最大最小、計算整理

方針

媒介変数表示の曲線の長さは(dx/dθ)2+(dy/dθ)2dθで求める。ここでは速度が3sinθcosθに簡単化する。(2)はv=sin2tとおき,l(t)=3v/2k(t)2=cos6t+sin6t=3v23v+1として,(k/l)2の最小を0<v1で調べる。

解答

(1) x=cos3θ,y=sin3θ であるからdxdθ=3cos2θsinθ,dydθ=3sin2θcosθである。0θtπ2ではsinθ,cosθ0なので,速度は(dxdθ)2+(dydθ)2=3sinθcosθである。したがってl(t)=0t3sinθcosθdθ=32sin2tである。

(2)
Pの座標は(cos3t,sin3t)であるから k(t)2=cos6t+sin6t である。v=sin2tとおくと,0<v1であり,cos2t=1vだから k(t)2=(1v)3+v3=3v23v+1 である。また l(t)=32v である。よって (k(t)l(t))2=4(3v23v+1)9v2 である。この右辺をH(v)とおくと H(v)=4(3v2)9v3 である。したがって0<v1H(v)v=23のとき最小となる。

このとき (k(t)l(t))2=13 なので,求める最小値は 13 である。また sin2t=23,cos2t=13 であり,0<tπ2だから sint=23,cost=13 である。よってそのときのPの座標は (133,2233) である。

別解

解法2

方針

(1) で曲線長を求めた後,v=sin2tとおいてk(t)2l(t)2を同じ変数で表す。(2)は比の二乗から候補値1/3を引き,(3v2)2/(9v2)0という完全平方にする。定義域0<v1で等号v=2/3が実現することを確認し,正の平方根を取って最小値と点Pの座標まで戻す。

解答

(1) dxdθ=3cos2θsinθ,dydθ=3sin2θcosθだから,0θπ/2では速さは3sinθcosθである。よってl(t)=0t3sinθcosθdθ=32sin2t.(2)
v=sin2tとおくと0<v1で,k(t)2=(1v)3+v3=3v23v+1.したがって(k(t)l(t))213=(3v2)29v20.等号はv=2/3のときであるから,最小値は13である。このときcos2t=1/3, sin2t=2/3なのでP(133,2233)である。

総評

難度6,計算量5。目安時間は22分で,後期では標準的な得点源である。主な採点点は,媒介変数表示の速さを3sinθcosθまで簡単化して曲線長を求めること,v=sin2tの範囲0<v1を保つこと,比の二乗を最小化して等号条件まで戻すことである。k(t)k(t)2の混同,v=0を含める誤り,最後の座標で二乗値をそのまま使う誤りに注意したい。答案は曲線長,1変数化,最小値,座標復元の順に区切ると明快である。

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出典: 北海道大学 2016年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。