過去問データベース 過去問を探す

北海道大学 2016年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

複素数平面上の2点が次の2つの条件をみたすとする。ただし,は原点である。

・線分の長さと線分の長さの積が1に等しい。

を端とする半直線上にがある。

(1) を用いて表せ。

(2) 点を中心とする半径の円からを除いた曲線の上をが動くとき,の軌跡を図示せよ。ただし,は虚数単位である。

(3) とし,を絶対値に等しくない複素数とする。が点を中心とする半径の円上を一周するとき,の軌跡を求めよ。

出典:北海道大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

解法1

条件は単位円に関する反転であり,,同値にとなる。(2)は原点を通る円が反転で直線に移ることを式で確認し,を得る。(3)は一般の円を代入し,なので円として平方完成して,中心と半径を読む。

解法2

反転を座標式として統一的に扱う。(2)は円の方程式へ代入して直線を得て、(3)は一般円を平方完成する。

解答

解法1

(1)

は半直線上にあるので,は同じ向きの複素数である。また である。したがってを同じ方向に長さが逆数になるように移した点であり である。この変換は自分自身が逆変換なので である。複素数表示では とも書ける。

(2)

は中心,半径の円上を動くので である。この円は原点を通る。を代入し,両辺を二乗してを掛けると である。とおくと なので である。したがっての軌跡は直線 である。

(3)

を満たすとする。(1)よりを代入すると である。両辺を二乗してを掛けると である。ここでなので とおくとである。上式をで割って平方完成すると となる。したがっての軌跡は,中心 半径 の円である。

解法2

(1)

とおく。同じ半直線上にありだから

(2)

元の円は

すなわちである。を代入すると

より

したがって軌跡はこの直線全体である。

(3)

を代入して整理すると

とおけば,平方完成により

よって中心

半径

の円である。