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北海道大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

3点O(0,0)A(a,a2)B(b,b2+1)を考える。

(1)
a0<a<2をみたすとき,OABが不等式x2yx2+1の表す領域に含まれるためのbの条件をaを用いて表せ。

(2)
a,bが(1)の条件をみたすとき,
OABの面積の最大値とそのときのa,bの値を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安26

図形と方程式関数 範囲評価、図形的解釈必要十分条件

方針

h=yx2とおく。三角形内の点を3頂点の係数の和が1となる形で表し,平方を展開した恒等式から下側の条件h0が三角形全体で自動的に成り立つことを示す。上側の条件は,各鉛直断面でhが最上点で最大となり,その点が3辺のいずれかにあることから辺上だけを調べればよい。辺OB,ABでそれぞれb1ba1を得る。(2)は面積をa,bで表し,bについての二次関数が区間の端点で最大となることを確認してからaを決める。

解答

(1)
(x,y)に対して h=yx2 とおく。与えられた領域は 0h1 で表される。

三角形内の点を(x,y)=λO+μA+νB,λ,μ,ν0,λ+μ+ν=1と表す。このときμa2+νb2(μa+νb)2=λμa2+λνb2+μν(ab)20だから,yx2ν0であり,下側の条件は三角形全体で成り立つ。また,三角形を固定したxで切った線分上では,h=yx2yとともに増加する。その最大は線分の最上点で生じ,最上点は三角形の辺上にある。したがって上側の条件h1は3辺上で調べれば十分である。

まず辺OAを調べる。辺OA上の点は(ua,ua2) (0u1)と表せるので h=ua2u2a2=a2u(1u) である。0<a<2より最大値はa2/4<1なので,辺OAは領域内にある。

次に辺OB上の点を(ub,u(b2+1))と表すと h=u(b2+1)u2b2=u+u(1u)b2 である。これが0u1で常に1以下となる条件は b1 である。実際,b1なら最大は端点u=1で1となり,b>1なら内点で1を超える。

同様に,辺AB上の点を(1u)A+uBとおくと h=u+u(1u)(ba)2 となる。したがって辺ABが領域に含まれる条件は ba1 である。

よって条件は 1b1,a1ba+1 である。0<a<2より共通範囲は a1b1 である。

(2)
三角形OABの面積をSとすると S=12a(b2+1)ba2=a2(b2ab+1) である。ここで b2ab+1=(ba2)2+1a24>0 であるから,絶対値は外せる。

固定したaに対し,b2ab+1bについて下に凸な二次式である。したがって区間 a1b1 での最大値は端点で生じる。b=1のときもb=a1のときも S=a(2a)2 である。よって S12 であり,等号は a=1 のときに生じる。このときbは端点なので b=0,b=1 である。したがって面積の最大値は 12 で,そのとき (a,b)=(1,0),(1,1) である。

別解

解法2

方針

三角形内の点をλO+μA+νBと表し,平方を展開した恒等式からyx2を直接示す。上側の条件は各鉛直断面の最上点が3辺上にあることを使い,辺OB,ABで同じ形の不等式を解く。(2)は許されたbの区間を確定した後,面積をbの二次関数として端点比較し,最後にa(2a)を平方完成して等号条件まで求める。

解答

(1)
三角形内の点をX=λO+μA+νB,λ,μ,ν0,λ+μ+ν=1とする。平方を展開するとμa2+νb2(μa+νb)2=λμa2+λνb2+μν(ab)20となる。さらにXy座標はμa2+ν(b2+1)だから,三角形全体でyx2である。

上側yx2+1は,各鉛直断面の最上点がある辺で調べればよい。辺OAではh=yx2=a2u(1u)<1である。辺OBでは1h=(1u)(1ub2)だから,全区間でh1となる条件はb1である。辺ABも同様に1h=(1u){1u(ba)2}となり,条件はba1である。0<a<2よりまとめるとa1b1である。

(2)
面積はS=a2(b2ab+1).固定したaではbの下に凸な二次式なので,区間の端点b=a1,1で最大となり,どちらでもS=a(2a)2=12(a1)2212.よって最大値は1/2,そのとき(a,b)=(1,0),(1,1)である。

総評

難度7,計算量6。目安時間は26分で,領域全体を辺の条件へ落とす論証が得点差になる。主な採点点は,h=yx2を導入して三角形全体でh0を恒等式から示すこと,各鉛直断面の最上点が辺上にあるためh1は3辺で判定できると説明すること,b1ba1を統合すること,面積の端点比較と等号条件を示すことである。辺だけ調べればよい理由を省くこと,bの共通区間を誤ることが主な失点である。答案は領域判定,bの範囲,面積最大化を別段落にする。

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出典: 北海道大学 2016年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。