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北海道大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

自然数nに対してan=(1+2)n+(12)nとおく。

(1)
a1a2を求め,an+2=2an+1+an(n=1,2,3,)が成り立つことを示せ。

(2)
a13a14の1の位の数をそれぞれ求めよ。

(3)
[(1+2)1000]の1の位の数を求めよ。
ただし,実数xに対して[x]xを超えない最大の整数を表す。
たとえば[1+2]=2である。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

数列整数 漸化式の変形、合同式、計算整理

方針

1+212はいずれも方程式r2=2r+1を満たすため,和anも同じ漸化式を満たす。(2)は漸化式を1の位,つまり10を法として計算し,周期を確認する。(3)は12<1かつ1000が偶数であることから,(1+2)1000は整数a1000より少し小さいので,床関数はa10001になる。

解答

(1) a1=(1+2)+(12)=2 であり a2=(1+2)2+(12)2=6 である。

ここでr=1+2,またはr=12とすると,どちらも r2=2r+1 を満たす。したがって rn+2=2rn+1+rn である。これをr=1+2r=12について足すと an+2=2an+1+an が成り立つ。

(2)
1の位だけを考えるため,漸化式を10で割った余りで計算する。初めの値は a12,a26(mod10) である。漸化式から順に求めると,1の位は 2,6,4,4,2,8,8,4,6,6,8,2 と並び,この後また2,6に戻るので周期12で繰り返す。したがって a13a12(mod10) a14a26(mod10) である。よってa13の1の位は2,a14の1の位は6である。

(3) 0<12<1 であり,1000は偶数なので 0<(12)1000<1 である。したがって a1000=(1+2)1000+(12)1000 は整数であり,(1+2)1000a1000より少し小さい。よって [(1+2)1000]=a10001 である。

(2) で見たようにanの1の位は周期12であり 10004(mod12) だから,a1000の1の位はa4の1の位と同じで4である。したがってa10001の1の位は 3 である。

別解

解法2

方針

1±2を同じ二次方程式の2根として扱い,両者のべきの和に共通する漸化式を作る。(2)は1項だけでなく連続する2項の1の位を組として追い,初期の組(2,6)へ戻った時点で周期12を確定する。(3)は1000が偶数であることから0<(12)1000<1を示し,床がa10001になることと周期を組み合わせて1の位を決める。

解答

(1)
1±2はともにr2=2r+1を満たす。したがってa1=2,a2=6,an+2=2an+1+anである。

(2)
10を法として連続する2項を追うと(2,6)(6,4)(8,2)(2,6)となり,12回で初期の組へ戻る。具体的な1の位は2,6,4,4,2,8,8,4,6,6,8,2である。漸化式は2項の組から次の項を一意に決めるため,以後も周期12である。よってa13の1の位=2,a14の1の位=6.(3)
0<(12)1000<1なので[(1+2)1000]=a10001.10004(mod12)よりa1000の1の位はa4と同じ4である。したがって求める1の位は3である。

総評

難度5,計算量4。目安時間は16分で,後期でも完答必須に近い数列問題である。主な採点点は,共役な2数が同じ二次方程式を満たすことから漸化式を作ること,1の位を連続する2項の組で追って周期12を確定すること,0<(12)1000<1から床がa10001になると示すことである。値1個の再出現だけで周期と断定すること,1000が偶数である点を落とすこと,最後の1を引き忘れることが典型的な誤りである。答案は漸化式,周期,床関数の評価を3段に分ける。

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出典: 北海道大学 2016年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。