方針
とはいずれも方程式を満たすため,和も同じ漸化式を満たす。(2)は漸化式を1の位,つまり10を法として計算し,周期を確認する。(3)はかつ1000が偶数であることから,は整数より少し小さいので,床関数はになる。
解答
(1) であり である。
ここで,またはとすると,どちらも を満たす。したがって である。これをとについて足すと が成り立つ。
(2)
1の位だけを考えるため,漸化式を10で割った余りで計算する。初めの値は である。漸化式から順に求めると,1の位は と並び,この後またに戻るので周期12で繰り返す。したがって である。よっての1の位は2,の1の位は6である。
(3) であり,1000は偶数なので である。したがって は整数であり,はより少し小さい。よって である。
(2) で見たようにの1の位は周期12であり だから,の1の位はの1の位と同じで4である。したがっての1の位は である。
別解
解法2
方針
を同じ二次方程式の2根として扱い,両者のべきの和に共通する漸化式を作る。(2)は1項だけでなく連続する2項の1の位を組として追い,初期の組へ戻った時点で周期12を確定する。(3)は1000が偶数であることからを示し,床がになることと周期を組み合わせて1の位を決める。
解答
(1)
はともにを満たす。したがってである。
(2)
10を法として連続する2項を追うととなり,12回で初期の組へ戻る。具体的な1の位はである。漸化式は2項の組から次の項を一意に決めるため,以後も周期12である。よって(3)
なのでよりの1の位はと同じ4である。したがって求める1の位はである。
総評
難度5,計算量4。目安時間は16分で,後期でも完答必須に近い数列問題である。主な採点点は,共役な2数が同じ二次方程式を満たすことから漸化式を作ること,1の位を連続する2項の組で追って周期12を確定すること,から床がになると示すことである。値1個の再出現だけで周期と断定すること,1000が偶数である点を落とすこと,最後の1を引き忘れることが典型的な誤りである。答案は漸化式,周期,床関数の評価を3段に分ける。