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北海道大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

a,b を実数とし、関数 f(x)f(x)=13x3ax2+(a2b)x+11f(t)dtを満たすとする。

(問1) f(0)a を用いて表せ。

(問2) f(x)x>1 の範囲で極大値をもつための a,b の条件を求めよ。また、点 P(a,b) の存在範囲を座標平面上に図示せよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

関数微分積分 定積分評価増減表、範囲評価

方針

未知定数 I=11f(t)dt を置き、与式を [1,1] で積分して I を決める。極大条件は f(x)=(xa)2b の符号変化で判定する。極大点は b>0 のとき x=ab であり、これが x>1 に入る条件を (a,b) の領域として表す。

解答

(1) I=11f(t)dt とおく。与式は f(x)=13x3ax2+(a2b)x+I である。両辺を 1x1 で積分すると I=11{13x3ax2+(a2b)x+I}dx である。奇関数の項は積分すると0なので I=a11x2dx+2I=2a3+2I となる。したがって I=2a3 である。f(0)=I だから f(0)=2a3 である。

(2)
導関数は f(x)=x22ax+a2b=(xa)2b である。極値をもつには b>0 が必要で、このとき停留点は x=ab,x=a+b である。f(x) は上に開く二次式なので、x=ab で正から負に変わり、ここが極大点である。一方、x=a+b は極小点である。

したがって x>1 の範囲で極大値をもつための条件は ab>1 である。これは b>0 と合わせて a>1,0<b<(a1)2 と同値である。

よって点 P(a,b) の存在範囲は、a>1b>0b<(a1)2 を満たす領域である。座標平面では、直線 a=1 の右側、b=0 の上側、放物線 b=(a1)2 の下側で、境界はすべて含まない。

別解

解法2

方針

問1は与式の偶奇に注目し、積分で残る項だけを拾う。問2では導関数を平方完成し、左側の零点が極大点になることを符号変化から判定する。最後に (a,b) 平面へ不等式を移す。

解答

(問1)

I=11f(t)dt とおく。与式を積分すると、奇関数である3次項と1次項の積分は0なのでI=a11t2dt+2I=2a3+2I.したがってI=2a3.与式に x=0 を代入すればf(0)=2a3.(問2)f(x)=x22ax+a2b=(xa)2b.極値をもつには b>0 が必要である。このときf(x)=0の2解はx=ab,x=a+b.導関数は左から正、負、正と変化するので、極大点はx=abである。これが x>1 にある条件はab>1.よって条件はa>1,0<b<(a1)2.境界 a=1b=0b=(a1)2 はいずれも含まない。

総評

難度6、計算量5。想定時間は20分程度。積分項を定数 I とおき、奇関数部分が消えることから f(0)=2a/3 を得る。極大点は ab であり、存在範囲はa>1,0<b<(a1)2である。導関数の符号変化と領域図の開境界を確認した。

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出典: 北海道大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。