問題
を自然数とする。
(問1) 0でない複素数 に対し、二項定理を用いて
を展開せよ。
(問2) とおき、問1の展開式を用いて
を示せ。
(問3)
を示せ。
出典:北海道大学 2017年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
解法1
(1) は二項定理で を展開し、指数を に整理する。(2) は のとき 、 であり、各項の実部が になることを使う。(3) は両辺を積分し、 以外の余弦項の積分が0になることを示す。
解法2
問1・問2は共役な冪を組にして実部をとる。問3は前問とは独立に部分積分からウォリス型漸化式を導き、積を階乗へ直して同じ公式を確認する。
解答
解法1
(1)
二項定理より である。指数をまとめると となる。
(2)
とおくと であり、 である。したがって である。また整数 について、 の実部は である。
(1) の両辺に を代入して実部を比較すると
すなわち
を得る。これは問題の等式である。
(3)
(2) の等式を で積分する。左辺は である。右辺について、 のとき
である。 のときだけ が残る。したがって
である。よって
であり、 より
である。
解法2
(問1)
二項定理より
(問2)
なので であり
またド・モアブルの定理より
問1の両辺の実部をとれば
(問3)
とおく。部分積分により
したがって
なので
ここで
であるから