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北海道大学 2017年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

実数 に対して、数列

で定める。

(問1) とする。すべての に対して が成り立つことを示し、一般項を求めよ。

(問2) とする。すべての に対して となる の範囲を求めよ。

(問3) 数列 が収束する の範囲を求めよ。

出典:北海道大学 2017年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

解法1

のときは のときは になる。(1) は非負性が保たれることを帰納的に示し、不動点2を引いて一般項を出す。(2) は負の側の式で不動点 を引き、全項負となる条件を調べる。(3) は では有限回で非負側へ移ることを示す。

解法2

写像 を、非負側と負側の二つの一次写像として調べる。各側の不動点2と との差が次の項で何倍になるかを見れば、不変領域・脱出・発散が一度に分かる。

解答

解法1

(1)

とする。 なら なので である。右辺は正であるから、 より帰納的にすべての が成り立つ。

このとき である。 だから となり、 である。

(2)

とする。すべての項が負である間は なので である。したがって であり、負の状態が続く限り となる。

すべての となるためには、右辺がすべて負でなければならない。もし 、すなわち なら、 が大きくなるため右辺はやがて0以上になる。したがって不適である。一方、 なら で、すべて負である。よって求める条件は である。

(3)

のときは (1) より なので である。 のときは漸化式から が続くので収束する。 のとき、負の間は である。ここで なので、右辺はやがて0以上になる。いったん になれば、その後は (1) と同じ形で非負性が保たれ、2に収束する。 のときは、(2) と同じ式で がすべての で成り立ち、 だから である。したがって収束しない。

以上より、数列 が収束する条件は である。

解法2

漸化式を写像で書くと

(問1)

なら なので、非負の領域はその後も保たれる。また

したがって

(問2)

負の領域にいる間は

よって

なら右辺は常に負である。逆に なら正の項 が増大し、有限回で0以上になる。したがって

(問3)

では問1より である。 では有限回で非負側へ移り、その後は2へ収束する。 では全項が である。一方 では

よって収束条件は

北海道大学 2017年度 後期 第3問の図1