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北海道大学 2017年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

a,b を実数とし、放物線Q: y=(xa)2+bと直線l: y=x1を考える。Ql は共有点をもたないか、または1点で接しているとする。

(問1) a,b の満たす条件を求めよ。

(問2) Q 上の点のうち l までの距離が最小となるものを A とする。また、Q 上の点 B における接線が、点 C において l と垂直に交わるとする。3点 A,B,C の座標を a,b を用いて表せ。

(問3) さらにa0,b2,b2a+1を満たすとき、ABC の面積の最大値と最小値を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

図形と方程式微分 判別式接線・法線微分による最大最小

方針

問1では交点方程式の判別式を正確に展開する。問2では放物線が直線の上側にあることを使い、鉛直差を最小化して A を求める。B は接線の傾きが 1 となる点である。問3では面積を d=ba の一次式にし、制約を d の上下限へ翻訳する。

解答

(問1)

交点の x 座標は(xa)2+b=x1を満たす。整理するとx2(2a+1)x+a2+b+1=0である。共有点が高々1個であるための必要十分条件は、判別式が0以下となることである。したがってD=(2a+1)24(a2+b+1)=4a4b30.よってba34である。

(問2)

Q 上の点 X=(x,(xa)2+b) と、同じ x 座標をもつ l 上の点との鉛直差をg(x)=(xa)2+b(x1)とおく。問1の条件により g(x)0 であり、点 X から l までの距離は g(x)/2 である。g(x)=2(xa)1より、距離が最小となるのは x=a+1/2 のときである。したがってA(a+12, b+14).Q の接線の傾きは 2(xa) である。l と垂直な接線の傾きは 1 なので2(xa)=1.よってB(a12, b+14).この点における接線はy=x+a+b14であり、y=x1 と連立してC(a+b2+38, a+b258)を得る。

(問3)

AB=1 であり、点 C から直線 AB までの距離は(b+14)(a+b258)=ba2+78である。したがって面積 SS=ba4+716.d=ba とおく。制約はd34,d2a,da+1,a0となる。最小値 d=3/4 は、たとえば (a,b)=(0,3/4) で実現する。よってSmin=316+716=14.一方、d の上限 min(2a,a+1)2a=a+1となる a=1/2 で最大となり、その値は 3/2 である。これは (a,b)=(1/2,2) で実現する。したがってSmax=38+716=1316.

別解

解法2

方針

問1・問2は接線の位置関係で幾何的に処理する。l と平行な接線の接点が A、垂直な接線の接点が B である。問3は (a,b) 平面に許容領域と等面積直線 ba=一定 を描き、接する位置から最値を読む。

解答

(問1)

放物線と直線が交わらないか接するためには、放物線 Q が直線 l の上側にあればよい。両者の鉛直差は(xa)2+b(x1)=(xa12)2+ba+34.これがすべての実数 x で非負となる条件はba+340,すなわちba34である。

(問2)

Ql の距離が最短となる点では、Q の接線が l と平行である。よって接線の傾きを1として2(xa)=1を解けばA(a+12, b+14)を得る。

また B では接線が l と垂直なので2(xa)=1.したがってB(a12, b+14).接線 y=x+a+b1/4l の交点を求めるとC(a+b2+38, a+b258).(問3)

底辺を AB とするとS=ba4+716.許容領域はa0,a34b2,b2a+1である。次の図で、ba は傾き1の直線を平行移動したときの切片に等しい。

最小切片は 3/4、最大切片は 3/2 であるからSmin=14,Smax=1316.

総評

難度7、計算量6。想定時間は28分程度。判別式は 4a4b3 であり、条件は ba3/4 となる。符号の誤りは面積の最小値まで変えてしまうため、平方完成でも照合した。面積を ba の一次式へ落とし、最小値 1/4、最大値 13/16 の実現点も確認する。

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出典: 北海道大学 2017年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。