方針
(1) は余弦定理を ∠ACB に対して使う。与えられた3辺のうち、AB が ∠C の対辺であることを確認し、t>1 により分母が正であることも明記する。(2)は外心が辺 AB の垂直二等分線上にあることを使う。CO⊥AB なら、点 C もその垂直二等分線上にあるので CA=CB となり、t が一意に決まる。
解答
(1) ∠ACB は辺 AB の対角である。余弦定理より AB2=AC2+BC2−2AC⋅BCcos∠ACB であるから cos∠ACB=2AC⋅BCAC2+BC2−AB2 である。与えられた長さを代入するとcos∠ACB=22(t−1)2+(t−1)2−(t2+1)=22(t−1)−2(t−1)=−21である。ここで t>1 なので t−1=0 である。三角形の角は 0 から π の間にあるため ∠ACB=43π である。
(2)
外心 O は、辺 AB の垂直二等分線上にある。したがって O を通り AB に垂直な直線は、辺 AB の垂直二等分線である。
いま直線 CO と直線 AB が垂直に交わるとする。このとき C と O を通る直線 CO は AB に垂直であり、しかも O を通るので、CO は辺 AB の垂直二等分線そのものである。よって点 C は辺 AB の垂直二等分線上にあり、CA=CB が成り立つ。
したがって 2=t−1 である。t>1 よりこの解は条件を満たし、t=1+2 である。
逆に t=1+2 なら CA=CB であるから、C は辺 AB の垂直二等分線上にある。外心 O も同じ垂直二等分線上にあるので、CO⊥AB が成り立つ。よってこの値は十分条件も満たす。
別解
解法2(座標による確認)
方針
点 C を原点、辺 CA を x 軸上に置く。設問(1)で得た角を用いて A,B の座標を定め、外心を2本の垂直二等分線の交点として求める。条件 CO⊥AB を方向ベクトルの内積で表し、図形的解法とは独立に t を決定する。
解答
(1)
C=(0,0), A=(2,0) と置く。余弦定理からcosC=2AC⋅BCAC2+BC2−AB2=−21であり、0<C<π だから C=3π/4 である。したがってB=(−2t−1,2t−1).(2)
辺 AC の垂直二等分線は x=1/2 なので、外心を O=(1/2,y) とおく。条件 OA=OB を二乗して整理するとy=2(t−1)t2−2t−1.一方、CO⊥AB は CO⋅AB=0 と同値である。ここへ座標を代入すると(t−1)2=2.t>1 だからt=1+2を得る。
総評
難度5、目安時間10分。余弦定理の代入自体は短いが、(2)で外心の性質を正確に使えるかが得点差になる。O が辺 AB の垂直二等分線上にあること、さらに CO⊥AB なら C も同じ垂直二等分線上に乗ることを言葉で補うと論理が切れない。最後は CA=CB から出た値が t>1 を満たすこと、逆向きにも条件を満たすことを確認しておくと答案として安定する。
冊子PDFで見る北大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 北海道大学 2018年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。