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北海道大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

a,b は実数とし,関数f(x)=x2+ax+b0x1 における最小値を m とする。

(1) ma,b で表せ。

(2) a+2b2 を満たす a,b のうち m を最大にするものを求めよ。また,このときの m を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安14

関数方程式・不等式 場合分け、範囲評価、微分による最大最小

方針

(1) は放物線 y=x2+ax+b の軸 x=a/2 が区間 [0,1] の左、内部、右のどこにあるかで場合分けする。(2)では、どの場合でも最小値 mb に対して係数1で増加するので、制約 a+2b2 のもとで最大を考えるときは等号 a+2b=2 としてよい。そこで b=1a/2 を(1)の各場合に代入し、3つの範囲で最大値を比較する。

解答

(1) f(x)=x2+ax+b の軸は x=a2 である。区間 0x1 上の最小値は、この軸の位置によって決まる。 a0 のとき、軸は x0 にあるので、区間 [0,1] では f(x) は右へ進むほど増加する。したがって最小値は x=0m=b である。 2a0 のとき、軸 x=a/2 は区間 [0,1] 内にある。したがって最小値は頂点でとり、m=f(a2)=ba24 である。 a2 のとき、軸は x1 にあるので、区間 [0,1] では f(x) は右へ進むほど減少する。したがって最小値は x=1m=1+a+b である。以上よりm={b(a0),ba24(2a0),1+a+b(a2)である。

(2)
(1)のどの式でも、mb に対して係数1で増加する。したがって m を最大にするには、制約 a+2b2 の等号が成り立てばよい。よって b=1a2 とおく。 a0 のとき、m=b=1a21 であり、最大でも1である。 2a0 のとき、m=1a2a24 である。平方完成すると 1a2a24=54(a+1)24 であるから、この範囲では a=1 のとき最大値 54 をとる。このとき b=112=32 である。 a2 のとき、m=1+a+b=1+a+1a2=2+a21 であり、最大でも1である。

したがって全体で最大になるのは a=1,b=32 であり、そのときの最大値は m=54 である。

別解

解法2(下側包絡線を最大化)

方針

制約を等号にした後、最小値を a だけの関数として捉える。頂点が区間内にある中央の場合を平方完成し、端点で最小となる左右の場合と比較する。

解答

(1)
平方完成するとf(x)=(x+a2)2+ba24.頂点と区間 [0,1] の位置関係からm={b(a0),ba24(2a0),1+a+b(a2)である。

(2)
b を増やすと m も同じだけ増えるため、最大時には a+2b=2 である。b=1a/2 を代入するとm(a)={1a2(a0),54(a+1)24(2a0),2+a2(a2).左右の範囲では m1、中央では a=1 のとき m=5/4 である。ゆえに(a,b)=(1,32),mmax=54.

総評

難度6、目安時間14分。区間上の2次関数の最小値を、軸の位置で3場合に分ける基本処理が出発点である。(2)では制約が不等式なので、まず mb に対して単調に増えることを言い、等号 a+2b=2 へ落とす必要がある。中央の範囲だけ最大値が 5/4 になり、両端の範囲では高々1であることを比較しておくと、候補の取り違えを防げる。

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出典: 北海道大学 2018年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。