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北海道大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

p を実数とする。2曲線C1: y=x3+px2+x,C2: y=x2は,x>0 の範囲に共有点を2個もつとする。

(1) このような p の値の範囲を求めよ。

(2) 正の共有点の x 座標を α,β (α<β) とする。0xααxβ で2曲線が囲む面積をそれぞれ S1,S2 とする。S1=S2 となる p と,そのときの S1 を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安20

微分積分方程式・不等式 解と係数の関係、面積計算定積分評価

方針

共有点の方程式を作ると、常に x=0 が共有点になり、x>0 の共有点は2次方程式 x2+(p1)x+1=0 の正の解に対応する。(1)では積が1であることと判別式から、異なる2つの正解をもつ条件を出す。(2)では正の2解を α<β とおき、αβ=1 を使う。面積条件 S1=S2 は、C1C2=x(xα)(xβ) の符号を見て、0 から β までの符号付き積分が0である条件に変換する。

解答

(1)
共有点の x 座標は x3+px2+x=x2 を満たす。整理すると x{x2+(p1)x+1}=0 である。x=0 は範囲 x>0 に含まれないので、x>0 の共有点が2個あるためには、2次方程式 x2+(p1)x+1=0 が異なる2つの正の解をもてばよい。

この2次方程式の2解の積は1である。したがって2解が実数なら、2解は同符号である。さらに2解が正であるためには、2解の和 1p が正である必要がある。また、異なる実数解をもつためには判別式より (p1)24>0 が必要である。 1p>0(p1)2>4 を合わせると 1p>2 となる。よって p<1 である。

(2)
2つの正の解を 0<α<β とする。このとき、解と係数の関係より αβ=1,α+β=1p である。また C1C2=x3+px2+xx2=x{x2+(p1)x+1}=x(xα)(xβ) である。 0<x<α では x(xα)(xβ)>0 なので C1C2 より上にある。α<x<β では x(xα)(xβ)<0 なので C2C1 より上にある。したがって条件 S1=S20αx(xα)(xβ)dx=αβx(xα)(xβ)dxと同値である。これは 0βx(xα)(xβ)dx=0 と書ける。 αβ=1 より α=1/β である。そこで積分を計算すると0=0β{x3(α+β)x2+αβx}dx=β44(α+β)β33+β22=β44(β+1/β)β33+β22=β2(2β2)12である。β>0 なので β2=2 となり、β=2,α=12 である。

よって 1p=α+β=12+2=322 であり、p=1322 である。このとき S1=01/2x(x12)(x2)dx である。上と同じ展開を用いてS1=α44(α+β)α33+α22=11614+14=116である。

別解

解法2(相似変換で面積を無次元化)

方針

正の2解の積 αβ=1 を使い、x=αu と置いて横軸を無次元化する。等面積条件を 0 から β までの符号付き積分が0という1本の式へまとめる。

解答

(1)
正の共有点はx2+(p1)x+1=0の異なる2正根である。積が1、和が 1p であるから、判別式と和の正値条件を合わせて p<1 を得る。

(2)
根を 0<α<β とすればαβ=1,C1C2=x(xα)(xβ).符号は (0,α) で正、(α,β) で負なので、S1=S20βx(xα)(xβ)dx=0と同値である。x=αur=β/α=1/α2 と置くと、正の定数因子を除いて0ru(u1)(ur)du=r3(2r)12=0.r>1 だから r=2。ゆえに α=1/2β=2 であり、p=1(α+β)=1322,S1=116.

総評

難度7、目安時間20分。共有点のうち x=0 は範囲外だが、面積 S1 の左端としては重要になる点がこの問題の特徴である。(1)は2次方程式の積が1であることから、判別式と和の条件をまとめて p<1 にする。(2)は S1=S2 を2つの絶対値積分で処理するより、符号付き積分 0β(C1C2)dx=0 にまとめると計算が短い。αβ=1 を早めに使うことが計算量を抑える鍵である。

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出典: 北海道大学 2018年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。