方針
は双曲線関数型だが、必要なのは と という恒等的な整理である。(1)は曲線長の公式からすぐに積分できる。(2)では点 の座標、接線の傾き、接線方向の単位ベクトルを求め、距離 だけ左向きに進むことで を出す。(3)は の座標が となるので、単位円の第1象限の開いた円弧であることを示す。
解答
(1) より である。したがってである。 なので である。
よって曲線の長さはである。
(2)
点 の座標は である。また、接線 の傾きは である。これを とおく。
接線方向のベクトルは であり、その長さはである。 は を満たすので、 から左向きに接線上を距離 だけ進む。したがって、 座標の減少量は であり、 座標の減少量は である。
よって である。またである。
(3)
(2)より である。 とおくと である。したがって である。
また なので である。逆に、単位円の第1象限部分で 、 を満たす点は、 が から まで動くのに対応して一意に で表される。
したがって軌跡は、単位円 の第1象限の円弧のうち、端点 を除いた部分である。
別解
解法2(双曲線関数と半角表示)
方針
、 と見て曲線長を処理する。接線上の移動は単位方向ベクトルで求め、最後の有理式を三角関数の半角公式に対応させて軌跡を直読する。
解答
(1)
でありしたがって(2)
接線の傾きも である。接線の左向き単位ベクトルに距離 を掛けて から引くと(3)
とすれば と置くと より であり、半角公式からゆえに軌跡は単位円の第1象限の円弧から端点 を除いた部分である。
総評
難度7、目安時間22分。曲線長の積分で になる美しい構造を見落とさないことが出発点である。(2)では接線の傾きが と一致するため、距離 だけ左へ進む計算がきれいに整理される。単位方向ベクトルを使うと、 の式を符号まで安定して求められる。(3)は有理式の形から単位円を確認し、 によって端点を含まない第1象限の円弧になることを明記する必要がある。