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北海道大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

pを負の実数とする。座標空間に原点Oと3点A(1,2,0)B(2,2,1)
P(p,1,2)があり,3点OABが定める平面をαとする。
また,点Pから平面αに垂線を下ろし,αとの交点をQとする。

(1) OQ=aOA+bOBとなる実数ab
pを用いて表せ。

(2)QOABの周または内部にあるようなpの範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用、範囲評価

方針

Q は平面 α 上にあるので、OQ=aOA+bOB とおける。垂線の足であることは、PQ が平面内の2方向 OA,OB の両方に垂直であることに言い換える。これで a,b の連立一次方程式を作り、最後に三角形 OAB の周または内部にある条件 a0,b0,a+b1 を適用する。

解答

(1) OA=(1,2,0),OB=(2,2,1),OP=(p,1,2)である。点 Q は平面 α 上にあるから OQ=aOA+bOB とおける。このとき OQ=(a+2b, 2a2b, b) である。 QP から平面 α へ下ろした垂線の足なので、PQ=OQOP は平面 α に垂直である。したがって(OPOQ)OA=0,(OPOQ)OB=0である。ここで OPOQ=(p+a2b, 12a+2b, 2b) だから、内積を計算して p25a+6b=02p+4+6a9b=0 を得る。これを解くと a=p+23,b=4p+89 である。

(2) Q が三角形 OAB の周または内部にあることは、係数表示 OQ=aOA+bOB において a0,b0,a+b1 が成り立つことと同値である。

(1) の結果を代入すると、まず p+230 より p2 であり、4p+890 からも同じく p2 を得る。また a+b=p+23+4p+89=7(p+2)9 なので、a+b17(p+2)91 すなわち p57 である。もともと p は負の実数であり、この範囲はその条件も満たす。よって求める範囲は 2p57 である。

別解

解法2(平面方程式から射影する)

方針

平面の法線ベクトルを、OA,OB の両方と内積が0になる条件から求める。点 P から法線方向へ動かして垂線の足 Q を出し、その座標を平面内の係数 a,b に戻す。

解答

(1)

法線ベクトルを (u,v,w) とするとu+2v=0,2u2v+w=0であるから、(u,v,w)=(2,1,2) と取れる。平面 α は原点を通るので2x+y2z=0である。点 QQ=P+λ(2,1,2)とおき、平面の式へ代入すると2(p+2λ)+(1+λ)2(22λ)=0より λ=(52p)/9 である。したがってQ=(5p+109,2p+49,4p+89).一方、Q=(a+2b,2a2b,b)だから、第3成分と第2成分を順に比較してb=4p+89,a=p+23.(2)

三角形 OAB の周または内部にある条件はa0,b0,a+b1.上の値を代入するとp2,p2,7(p+2)91.よって2p57である。

総評

難度6、目安時間15分。射影点を平面内の基底 OA,OB で表し、垂直条件を内積2本に直すのが中心である。計算量は標準的だが、OPOQOQOP の向きが混ざっても内積0の条件は同じなので、式の符号を途中で一貫させることが重要である。最後は三角形内部の条件を a,b の非負性と a+b1 で処理する。p<0 は最終範囲が自動的に満たしているが、確認を一言添えると答案が安定する。

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出典: 北海道大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。