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北海道大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

実数abcに対し,関数f(x)=x33ax2+bx+cを考える。
1次関数g(x)があり,f(x)とその導関数f(x)は,
すべてのxに対し等式f(x)=f(x)g(x)6xを満たしているとする。

(1) bcaで表せ。

(2) 3次方程式f(x)=0が異なる3個の実数解をもつように,aの値の範囲を定めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

微分方程式・不等式 恒等式比較増減表判別式

方針

g(x)=mx+n とおいて恒等式を係数比較し、まず m,n,b,c を順に決める。得られた f(x)xa で平行移動すると u39u6a という簡単な形になる。3次方程式が異なる3個の実数解をもつ条件は、極大値が正かつ極小値が負であることなので、端点で重解になる場合を除いて a の範囲を出す。

解答

(1) g(x)=mx+n とおく。f(x)=3x26ax+b であるから f(x)g(x)6x=(3x26ax+b)(mx+n)6x である。これが f(x)=x33ax2+bx+c に恒等的に等しいので、係数を比較する。 x3 の係数から 3m=1 より m=13 である。x2 の係数から 3n6am=3a であり、m=13 を代入して 3n2a=3a すなわち n=a3 を得る。 x の係数を比べると bm6an6=b である。ここに m=13,n=a3 を代入して b3+2a26=b となるので b=3a29=3(a23) である。最後に定数項から c=bn=3(a23)(a3)=a(a23) である。したがって b=3(a23),c=a(a23) である。

(2)
(1)よりf(x)=x33ax2+3(a23)xa(a23)=(xa)39x+3aである。u=xa とおくと、x=u+a だから f(x)=u39u6a となる。よって方程式 f(x)=0u39u6a=0 と同値である。 F(u)=u39u6a とおくと F(u)=3u29=3(u23) である。したがって F(u)u=3 で極大、u=3 で極小をとる。極大値は F(3)=33+936a=6(3a) であり、極小値は F(3)=33936a=6(3+a) である。

3次方程式が異なる3個の実数解をもつためには、極大値が正で、極小値が負であればよい。よって 6(3a)>0,6(3+a)<0 であり、これは a<3,a>3 と同値である。端点では極値が0となり重解をもつため、「異なる3個」にはならない。したがって 3<a<3 である。

別解

解法2(三次関数と水平線の交点を見る)

方針

係数比較で b,c を決め、u=xa と平行移動する。方程式を固定した三次曲線 y=u39u と水平線 y=6a の交点として判定する。

解答

(1)

g(x)=mx+n とおく。恒等式の係数比較から3m=1,3n6am=3a,bm6an6=b,bn=c.上から順に解けばm=13,n=a3,b=3(a23),c=a(a23).(2)

u=xa とおくとf(x)=u39u6a,したがって f(x)=0u39u=6a と同値である。h(u)=u39u,h(u)=3(u23)より、h の極大値は 63、極小値は 63 である。よって水平線 y=6a が異なる3点で交わる条件は63<6a<63.したがって3<a<3である。

総評

難度7、目安時間22分。恒等式の係数比較で m,n から順に決める計算力と、得られた三次式を xa で整理する発想が必要である。f(x)=(xa)39x+3a のままでも解けるが、u=xa にすると極値が ±3 に固定され、a は上下移動の役割だけになる。採点では、x の係数比較で 6x を落とさないこと、極大値・極小値の符号条件を厳密不等号にすること、端点が重解で除外されることが重要である。

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出典: 北海道大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。