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北海道大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xを正の実数とし,座標平面上に3点A(x,0)B(2,2)C(3,3)をとる。
直線ABと直線ACのなす角をθとする。
ただし,0<θ<π2とする。

(1) tanθxで表せ。

(2) x>0におけるtanθの最大値およびそのときのxの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

三角関数図形と方程式微分 三角比の利用微分による最大最小、計算整理

方針

点Aから見た2直線 AB,AC の傾きを求め、2直線のなす角の公式で tanθ を作る。x>0 では分母が正で、角も鋭角とされているため、絶対値の外し方を確認する。得られた xx2+5x+12 を微分し、端で0に近づくことも見て最大値を確定する。

解答

(1)
直線 AB の傾きは 202x=2x+2 であり、直線 AC の傾きは 303x=3x+3 である。これらをそれぞれ m1,m2 とおくと、2直線のなす角 θ について tanθ=m2m11+m1m2 である。 x>0 より (x+2)(x+3)>0 であり、m2m1=3x+3+2x+2=x(x+2)(x+3) また 1+m1m2=1+6(x+2)(x+3)=x2+5x+12(x+2)(x+3) である。したがって tanθ=xx2+5x+12 である。

(2) T(x)=xx2+5x+12(x>0) とおく。微分するとT(x)=x2+5x+12x(2x+5)(x2+5x+12)2=12x2(x2+5x+12)2である。分母は正なので、T(x)>00<x<23T(x)<0x>23 である。

また x0+0T(x)0xT(x)0 であるから、最大となるのは x=23 のときである。このとき T(23)=2324+103 であり、有理化すると2324+1032410324103=43523となる。よって x=23,(tanθ)max=43523 である。

別解

解法2(方向ベクトルの内積と面積比を使う)

方針

2本の方向ベクトルのなす角について、「正弦に対応する行列式の絶対値」を「余弦に対応する内積」で割る。最大化は微分せず、分母を x+12/x の相加平均・相乗平均で評価する。

解答

(1)

A からの方向ベクトルをu=AB=(x2,2),v=AC=(x3,3)とする。0<θ<π/2 なので uv>0 であり、tanθ=u1v2u2v1uv=x(x+2)(x+3)+6=xx2+5x+12.(2)tanθ=1x+5+12x.x>0 だから、相加平均・相乗平均の関係よりx+12x212=43であり、等号は x=23 のときに成立する。したがってmaxtanθ=15+43=43523,x=23.

総評

難度5、目安時間12分。傾きから角の正接を出す標準問題である。m2m1 は負になるが、0<θ<π2 なので tanθ は正であり、絶対値で処理する必要がある。最大化では微分後の分母が常に正であること、端では値が0に近づくことを確認すると、x=23 が本当に最大であると説明できる。最後の有理化は計算ミスが出やすいので、値とそのときの x を分けて書くとよい。

冊子PDFで見る北大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。